マヨネースはどうして体に悪いのか
マヨネーズは調味料として、あるいはドレッシング替わりに、と非常に用途が広くなっています。
その反面、非常に脂質が多いことから、カロリーも高く、生活習慣病予防などの観点からは避けられがちな食品でもあります。
マヨネーズが高カロリーな理由1: 脂質を非常に多く含む
エネルギーとなる三大栄養素は
・糖質(炭水化物)
・たんぱく質
・脂質
この3大栄養素と言われるものですが、糖質とたんぱく質が1g辺り4㎉であることに対し、脂質は1gで9㎉とダブルスコア以上のカロリーを持っています。
このことから、脂質を多く含む食品を過剰に摂取すると太りやすくなったり、生活習慣病のリスクが上がってしまいます。
そしてマヨネーズはこの3大栄養素のバランスで9割以上が脂質となっています。
実際にキューピーさんのHPでもマヨネーズの成分は次のように記載されています。
栄養成分:大さじ約1杯(15g)当たり
エネルギー 100kcal
たんぱく質 0.4g
脂質 11.2g
炭水化物 0.1g
ほぼ油(脂質)であることが数字からも見えてきます。
マヨラーで、マヨネーズをダイレクトに口に入れる人は油を飲んでいる感覚ですね・・・
ちなみにたんぱく質は卵が原材料に含まれるので、そちら由来です。
マヨネーズが高カロリーな理由2:脂質のほとんどが植物性油脂
マヨネーズのカロリーの9割以上が脂質であることは上記に書きましたが、原材料の7割も油です。
この時の植物性油脂(油)は炒め物などする際にフライパンに敷くあれです。あの油をスプーンに一杯飲むだけでも口当たりも良くなくて、ギトギトするので辛いですが、マヨネーズは酢による酸味などで、調和を取っていうので、美味しくたくさん摂取できてしまう点も脅威です。
マヨネースの用途の広さも太りやすさに関連
マヨネーズの元々の用途はドレッシングでしたが、日本で進化(魔改造)したドレッシングは様々な料理に合う万能調味料になりました。
その用途の広さと便利さから、使用頻度が高まる=カロリー摂取が高まっていくという点にも注意が必要です。
マヨネーズの有効利用方法
そんな少量でお高カロリーを摂取してしまうマヨネーズは使い方次第では有効なカロリー源ともなります。
マヨネーズの有効利用1:災害時、遭難時の緊急食材として利用
実際に山に遭難して何日も食糧が無くても、マヨネーズ1本で助かったケースがあります。
この場合のマヨネースのメリットとしては
・高カロリー
・コンパクト
・賞味期限が長く衛生的
こういた面があります。
持ち運ぶのにも困らない大きさのものも商品展開されています。
更に、酢の酸、水分と油が結び付いている面から非常に食中毒細菌の繁殖しにくい環境がマヨネーズ内に作られています。
マヨネーズが常温でも保管できるのはこのためです。
マヨネーズの有効利用2:食欲のない人へ利用
食欲がなく、痩せてしまっている人に対しても、マヨネーズは一定の効果を期待できます。
この時のメリットとしては
・高カロリー
・卵を使用しているのでビタミンなどもある程度摂取可能
・酸味も有り、高カロリーなわりに食欲が少なくても食べやすい
特に成長期に運動習慣があるのに、食べることが苦手という場合には、重要な栄養源のひとつとして利用することができます。
マヨネーズとカロリーの話 まとめ
マヨネーズは大さじ一杯で100㎉摂取できてしまうほどの高カロリー食材です。
そのため、毎日のように使い続けると肥満の原因となる可能性が高いのは本当のところです。
ただ、その適度な酸味は食欲を増進させ、小さい子供のなかでも、野菜は好きじゃないけどマヨネーズをかければ、という人もいます。
上手に生活の中に取り入れて、不健康にならない量で使用できれば有益な食材でもあります。
あまり神経質になり過ぎて使用しないというよりも、使う時と使わない時をしっかり分けるなどしていきたいところです。