抹茶の着色料の原料は蚕のう〇ち?
抹茶はそのまま飲むだけでなく、甘くしてデザートやお菓子として楽しむようになってきています。
その人気は高まる一方で、アイスなどではもはや定番のフレーバーとなっています。
そんな抹茶ですが、お菓子などに使用するには値段が高いこと、熱などに弱いという点から、着色料や香料を使用することで、抹茶の使用量を抑えたり、全く使用しなくても抹茶の風味を楽しめるほか、価格を抑えるというメリットを得ています。
お高いお菓子や有名メーカーの商品になると本物の抹茶だけで勝負しているところももちろんあります。
ただ、スーパーなどで見かける商品のほとんどは着色料などが使用されていると考えた方が良いという感じです。
そんな抹茶の着色料は蚕(かいこ)のうんちです!
これは着色料として銅葉緑素と書かれているものになります。
実際には蚕のうんちから葉緑素を抜き出して安定させるために銅クロロフィルという形にしたものになりますから、うんちそのものとは言えませんが。
これとは別にクチナシを原料としてるものは着色料としてクチナシと記載されます。
こちらはどちらも天然(自然由来)のものになります。
銅葉緑素やクチナシは薬にもなっている
銅葉緑素の元となる蚕のうんちは蚕沙(さんしゃ)と言われ、漢方薬にもなっています。
一方のクチナシも山梔子(さんしし)という名称で漢方薬となっています。
ただし、薬になっているから安全の保障になるというわけではありません。
どちらもきちんと医師の処方を受けるべきとしていたり、長期間の服用にデメリットのある可能性が示唆されていたりします。
この辺りには注意が必要です。
どちらも天然に存在するものなので化学的な着色料よりは安心感がありますが、天然にも毒となるものは存在しているので、こういった食品添加物については天然由来であろうとも摂取を進めていない人もいます。
銅葉緑素の認可は日本だけではない
これら抹茶色の着色料は日本だけでなくEUでも使用が認可されています。
少し安心できる情報と言えるのではないでしょうか。
ただし、こういった食品添加物はいずれも長期・多量に摂取した場合については不明な点もまだまだ多いので、過剰に毎日のように摂取する等は避ける方が賢明かもしれません。
まとめ
抹茶味のものに着色料を使用するのは消費者である私達にとってもメリットがあります。
抹茶そのものを使用するよりも安価で製造できるので、販売される価格も安く抑えられます。
これは消費者のニーズに合わせた形とも言えます。
これからは抹茶製品を購入する際には原材料表示を見ながら、抹茶だけなのか、着色料は何を使用しているのかを確認すると、そこから色々なものが読み取ることができるので、買い物の選択肢を上手に増やしていきましょう。