マーガリンもトランス脂肪酸を使用せず安全なものに
スーパーなどでマーガリンやバターの棚を眺めていると、昔は見かけなかった言葉をマーガリンのパッケージから発見することができます。
・トランス脂肪酸減少
・トランス脂肪酸不使用
・トランス脂肪酸フリー
・水素無添加
トランス脂肪酸の詳細については別記事を参照していただきたいところですが、とりあえず一定量以上の摂取で虚血性心疾患のリスク上昇、認知機能の低下などが知られています。
こういった研究報告から欧米などでは販売するものについてトランス脂肪酸の含有量については非常に厳しい制限があります。
一方の日本では、欧米に比較すると乳製品自体の摂取量が少ないことから、ただちに健康被害があるわけではないとして特に規準を設けてはいませんでした。
しかし、基準がないなかでもこういった商品が登場するということは、ニーズがあったのか、売り上げが落ちたのかという背景があるのでしょう。
購入するときの注意点
すでに書いた通り、様々な表記があるため、トランス脂肪酸を減らしただけの商品なのか、ゼロの商品なのかは、しっかりと原材料表示や栄養成分表示まで確かめてから購入することをお勧めします。
トランス脂肪酸が入っていないつもりで使用していた商品が実は・・・というのは気が付いた時のショックが案外大きいものです。
トランス脂肪酸ゼロでなくても
トランス脂肪酸は自然の中にも存在します。
乳製品には天然由来のものがある程度は含まれています。
僕たちが注意するべきは製造する過程で水素添加が行われているもので、この過程でトランス脂肪酸が発生するので、水素添加が無いとしている商品について安全性がそうでないものより高いと判断することができます。
トランス脂肪酸はマーガリンよりも・・
さて、マーガリンから摂取するトランス脂肪酸については改善されてきてることが今回の内容から分かってきました。
ところがトランス脂肪酸はマーガリン以外のところからも摂取していることをご存知でしょうか?
・クッキーなどの洋菓子
・マクドナルドのポテトの揚げ油
・お惣菜や既製品中のマーガリン
こういったところにトランス脂肪酸は隠れています。
基本的に、お菓子やお惣菜、既製品の原材料に記載されているマーガリンはトランス脂肪酸を含むものです。
そしてクッキーなどの洋菓子はマーガリン以外にもショートニングというトランス脂肪酸を含みます。
基本的に原材料に記載されているマーガリンとショートニングを見つけた時にはトランス脂肪酸を含んでいると考えて間違いありません。
マーガリンは目の敵にされましたが、こういった隠れたトランス脂肪酸は今でも健在だったりします。
何事も及ばざるが如し
すでに口癖のようになりつつありますが、何事も適量であれば問題ありません。
トランス脂肪酸もゼロでなくてはいけないというわけではなくて、一定量以上に取り過ぎると健康被害が起こります。
そして、基本的に日本人の食習慣では健康被害が出るほどの過剰摂取は起こりにくいので日本では基準が設けられていないということもあります。
何事も過剰になり過ぎず考えることが大切です。