LPSが免疫機能を救う?
LPS(リポポリサッカライド)という成分があります。
これは別名でエンドトキシンという名称があり、この意味するところは内毒素と呼ばれます。
これは血液中に入ると発熱や全身発疹、ショック症状などの原因となることから言われています。
免疫機能の面からみても、昔であれば特に「良いもの」ではありませんでした。
そのLPSが最近では健康に良いもの、免疫機能を改善するものとして取り上げられるようになってきました。
今回はこの背景について書いていきます。
LPSは自然由来の物であれば口腔摂取は安全
LPS自体は自然環境に多く存在しています。
そしてこの手の細菌は人間の腸内にも多数存在しています。
そのため、食品などから摂取しても今更という感じで、特に問題は起こりません。
LPSが免疫系に良い影響を与える理由
アレルギー反応の主な症状は、免疫系の過剰反応によるもので、本来体に害をなさないものにまで過敏に反応してしまうことが原因です。
花粉症であれば、体内に花粉を入れないために鼻水や涙で防御し、体に中に入り込んだ分はくしゃみで出そうとします。
そしてLPSはこういった免疫系の過剰反応を改善する働きなどが期待されています。
免疫機能の正常化という部分です。
免疫機能が乱れるわけ
この理由としては諸説ありますが、その中でも説得力のあるものを簡単に噛み砕くと
現代社会では何もかもきれい過ぎる上に、何でもかんでも殺菌・消毒をするので、菌がすくなくなってしまった・・・
その影響で攻撃をする免疫機能が相手がいないことで狂ってしまうのが、何にでも過剰に反応する免疫機能の暴走ともいえる状態を作り出しています。
その現状を反映しているのが
都会育ちの人の方が田舎育ちの人よりもアレルギーになりやすいという統計に表れています。(あくまで統計なので、農家で育った人でもアレルギーに困ることは当然あります)
小さい頃に土など自然に触れることで、様々な菌と接する機会がある方が、免疫機能としては正常な反応をすることができることがその理由と言われています。
近年の都会の子供たちは砂場遊びも少なく、防犯の観点からも室内遊びが多くなっています。
こういった背景が免疫機能の正常な状態を乱しています。
そこでLPSという「ちょっと攻撃できる」ものを体内に入れてあげることで、免疫機能は正常な状態に近づくという仕組みです。
きれいな世の中の生んだ弊害と考えると、少し複雑な気分になってしまいますが。
「じゃあ社会を汚くしよう」というのも可笑しな話になってしまうので、こういった免疫向上を狙った商品は今後も需要が増えていくのではないかと思います。
LPSを含む食品
土に埋まっている野菜などはLPSを含んでいます。
この他に玄米や海草類にも多く含まれています。
とはいっても、カット野菜だと殺菌されてしまっていたりと、摂取が少し難しい部分があります。
そのため、サプリメントも増えてきています。
LPSをサプリメントで摂取
LPSと言えば金芽米から多く摂取できるとして重宝されていますが、それよりももっと効率的に摂取できるサプリメントも登場してきています。
最近はこういったサプリメントも少しずつ出てきています。
今後も需要が高まることが予想されるので、こういった商品はより増えていくのではないでしょうか。