子供にも増えている ロコモティブシンドロームの状態と予防法

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ロコモティブシンドロームとは

通称ロコモ  日本的に言うと運動器症候群となります。

お硬く言うと

運動機の障害の為、移動機能の低下した状態。

これだと分かりづらいですが、

要するに、体のどこかを悪くして立つ、

歩くという機能が低下している状態です。

これにより要介護になるリスクが高まることも含めて言う場合もあります。

筋力の低下もありますが、関節の痛みによるものや骨折など、

原因は色々ありますが、上記の状態になってしまうことを表します。

この状態が更に悪くなると

立つこと、歩くこと自体が困難になり、

日常生活にも影響を及ぼしてしまいます。

そうなると自力での移動が困難であることから

介護が必要になってしまったりと

健康に対するリスクが高まってしまいます。

骨の強度不足→骨折→骨折部が使用できない為更に筋力・骨の強度が低下の悪循環

関節の痛み→動きに制限→使わない筋肉は衰える一方

こういった状況の回避と

健康寿命を延ばすという目的のために

このロコモティブシンドロームという言葉を設けて

対策を行う流れになっています。

ロコモはすでに推定5000万人(!)程度いると考えられています。

ロコモ対策

ロコモにならない為にはどんなことができるでしょうか?

予防法

運動面

・ストレッチで関節の可動域を広げ、柔軟性を保つ

・運動習慣を身につけて、運動機能を維持する

という点がもっとも重要になります。

※運動時には無理をして関節など痛めないように気を付けてください。

食事に関する面

・運動をしたらしっかりとたんぱく質を摂取する

・コラーゲンの多い食品を摂取する

年齢を重ねると、どうしても肉などのたんぱく質が多い食品を「重たい」と

感じてしまって避ける傾向にありますが、

たんぱく質は筋肉の材料ですから、しっかりと摂取をしましょう。

たんぱく質をある程度摂取しておけば、

自然とコラーゲンも補う事ができますが、

関節に痛みがある際には豚足(Jリーガーが膝が痛い時に食べてます)など、

特にコラーゲンの多い食品を食べてみるのも良いでしょう。

消化器官が弱っていて満足に食べる事が難しいという場合には、

たんぱく質はプロテイン、コラーゲンはサプリメントで補っても良いでしょう。

あるいはすでにロコモを対象としたサプリメントも多数登場していますので、

利用するのも効果的です。

ロコモは子供でもなる?

ロコモという言葉自体が

高齢者に対して使用されることが多いですが、

病気やケガを由来とするものでは、年齢に関わらないため、

一概に高齢者を対象とする言葉ではありません。

特に課題となっている点に

子供のロコモが増えていることがあります。

子どもがどうしてロコモになるのかというと

最近の子供は小さい頃に外遊びをしていない子も多く、

運動不足や色々な動きをした経験がないということで

関節の可動域が狭い、筋力がない

という課題が見られています。

この関節の動きが悪いことと、筋力の低下は高齢の方のロコモと

何も変わりません。

もちろん若い世代は、

取り組み次第で改善が高齢の方に比べれば多少容易であるという点での違いはありますが。

そしてもう一方で、

スポーツに情熱を注いで毎日長時間取り組んでいるケースで疲労骨折など、

過剰な運動で骨がもろくなったり、

関節に痛みを抱えるようになったり・・・

以前であれば小さい子供には見られなかったようなことが実際に多く起っています。

こういった子どものロコモについて

子供ロコモ(シンドローム)と言ったりもします。

外での遊びの減少は、単純な運動能力の低下だけではなく、

日常生活への支障を懸念しなければいけないような運動機能そのものの問題へと

進み始めているようです。

そして過剰な運動もまた小さい体への負担を考慮しなければいけないレベルになりつつあります。

僕の知っている小学生でも、サッカーチームを掛け持ちして、同じ日に練習に2回行って、週末は試合を何試合も重ねて、早朝と夜は自主練習をして、という子供が疲労骨折をして、数ヶ月間、練習はおろか満足に歩くこともできない状態になっていました。

成長期の長期離脱は神経系の発達もあるため、大人のそれよりも痛手です。

英才教育もケガをしない程度に・・