身体に良い油とはどういったものか? 質が良くても太らないわけではないという事実

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油の質とカロリー

身体に良い油とはどういったものか?

糖質制限が一般的に知られるようになるにしたがい、脂質の摂取量は増やさなければいけないという点から、質の良い油で脂質を摂取したいという思いの方が増えました。

油と簡単にいっても飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸という大きな違い、不飽和脂肪酸でもオメガいくつという括りがあり、更にDHAやEPAのようにそれ単体で良い働きが報告されている物まで様々に存在しています。

今回はこういった油にこだわるのは良いことである反面、油は油なので、太らないわけではないよ、という内容を書いていきます。

質の良い油

では、質の良い油とはどういったものでしょう

基本的には不飽和脂肪酸や中鎖脂肪酸が質の良い油と良われます。

これはエネルギーとして使いやすく、体脂肪になりにくいという点が主な理由となっています。

それに個別の油のメリットが追加されていく感じです。

DHAやEPAであれば脳の血流を改善し、血栓防止ができるという点などです。

中鎖脂肪酸は体脂肪をエネルギーに変えやすくなるという点から、糖質制限で持て囃されています。

逆に質が悪いと言われる油(飽和脂肪酸が主)はコレステロールや中性脂肪になりやすいということになります。

油は質が良くてもカロリーは変わらない

では、質の良い油であればたくさん摂取すればするだけ健康になれるのかというと、残念ながらそんなことはありません。

カロリーは質が良い、悪いにかかわらず、油・脂質であれば1g=9㎉です。

エネルギーに変換される三大栄養素である、炭水化物(糖質)・たんぱく質・脂質の括りで言えば、他の二つにダブルスコア以上の差をつけています(炭水化物・たんぱく質は1g=4㎉)

つまりは、身体に良いからサラダはドレッシングからオリーブオイルにした。

ここまではOKですが、かける量によっては、ダイエットどころか体重増加の恐れがありますよ、という点を認識しておく必要性があります。

そして油ものは腹持ちが良いので食べる量が減ってくれれば良いのですが、何となく食べる量は変わらなかったり、余計に増えたりすると効果は期待できません。

結局はカロリーの収支が体重の増減に直結するということです。

食べた油は急にどこかへ消え去ってくれないのです。

質の良い油とカロリー まとめ

質の良い油は血栓予防や血液中の成分を改善してくれるという効果が期待できます。

そして、中鎖脂肪酸(MCTオイルやココナッツオイル)のように体脂肪の燃焼も手伝ってくれるものまであります。

日本人は体に良いものは今の食生活にプラスしていこうとする風潮がありますが、何かを足して行けば摂取カロリーは増える一方ですから、油を増やしたら、その分何か調整をしないと健康的に痩せることは難しい傾向があります。

例外的に痩せすぎていたり、今までの脂質の摂取量が少なすぎた人は、油だ摂取量が増えた方が健康になったり、痩せやすくなることもあります。

ただ、これは少数の例に当たると思うので(特にダイエットしようとする層には)、カロリーついては意識することを忘れないでいただければと思います。

そうはいっても脂質はホルモンなどを作る材料として非常に重要な栄養素です。

高カロリーだからと避けてしまうことも問題になりますので、結局はバランスという結論になってしまう点はありますね。