糖質を含んだ飲み物にラベルが付く日が来るかも
糖質を含む飲料による肥満や生活習慣病のリスク向上を耳にするようになって結構な時間が過ぎました。
今後もこういった健康問題が続いた場合には、購入量や摂取量を減らすべくの手法が採用される可能性があります。
今回はこの販売量を減らす方法として、アメリカで行われた研究についてと、日本ではあまり騒がれないのはこういう背景もあると、と言う話を書いていきます。
いずれ糖質入り飲料が、たばこのような扱いになるかも
アメリカのハーバード大学からの研究報告で次のようなものがありました。
糖質入り飲料のラベルにタバコのように健康を害する恐れがある旨の警告と、それを示唆する絵や写真を載せる。
実際にこの方法によって購入量が15%程度下がったという内容です。
文章だけ、あるいはカロリー表示だと抑止効果がなかったという旨も加えられています。
この方法、上記にも書きましたが、たばこのラベルに書いてある「健康を害する云々」と同じですよね。
たばこではあまり効果を上げていなかった気がしますが、ニコチンと糖質では糖質の方が我慢しやすいという所でしょうか、僕はたばこは1本も吸ったことがないのでこの辺りは良く分かりません。
加糖された飲料のリスク
糖質を含む飲料を飲むことで、健康にとってどのようなネガティブな影響が起こるでしょうか?
・肥満
・糖尿病を始めとした生活習慣病
・虫歯
日本では健康志向の高まりなどもあってそこまで問題視されていないですが、アメリカではすでに大きな問題となっています。
このため、加糖飲料を飲む量を減らすことで、こういった余分な糖質及びカロリーを手軽に取れてしまう飲料については問題視しています。
加糖飲料対策はすでに行われている
すでに学校内あるいは周辺の自販機について販売できる内容を取り決めている州もあります。
アメリカでは加糖飲料とファーストフードという肥満の原因2大巨頭に手を焼いています。
手軽に大きなカロリーと糖質を摂取できる、しかも価格も安いことから、若い人が手を出しやすい。
更に食事は習慣になり易いことから、小さい頃にこういったものを摂取する習慣がついてしまうと、その後修正が効きにくいという点では実に、中毒性のような印象をもちます。
日本では糖質入り飲料が話題にならないわけ
実は日本もほんの5~10年前までは、アメリカと同じ道を歩むと個人的に思っていました。
ところが、最近訪れた運動・健康ブームは衰えるどころか、一般的に定着してきていて、ジムに通う人口の増大、食べるものは糖質制限の流行以来成分に気を遣って購入する人の割合が増えてきています。
みなさんの近所にも24時間営業のスポーツジムがポンとできたりしていないでしょうか?
それくらいの勢いでその数を増やしています。
仕事の前・後にも通う事が出来るジムが増えていることはそのまま、そういった利用のニーズが増えていることを意味しています。
今の調子が続けば、日本人全体の健康状態はそうそう悪くならないのではないかと思います。
もちろん運動の習慣がない人には少しカロリーが摂りやす過ぎる世の中なので、アメリカ同様のリスクが考えられますが・・・
つまり、そもそも個人個人で飲み物についてうるさく言わなくても、自分に合ったカロリー量の物を選択していたり、糖質を含まない飲料を元々好んでいたり。
アメリカ人ほど味の嗜好だけで飲料を選択していない、あるいは健康のために何を飲むべきかなどをすでに考慮して選択しているという背景があります。
糖質入り飲料と健康 まとめ
そうはいっても、糖質が含まれる飲料に何らかの注意喚起がされているのは、「この飲み物は糖質が入っているんだな」「カロリーが多いのかな?」という情報提供や学習の面で有効だと思います。
すでに健康について意識の高い人は当然のように知っている知識も、きっかけがなければ知らないことも良くあります。
そういった人に情報が提供されると考えると悪くなと思います。
飲料メーカーからすれば困った話なんでしょうけれど。