服薬が原因で太ることもある
現在障害者福祉施設で栄養士をしていますが、その中には服薬が原因で太っているという方も少なくありません。
肥満というと、食べ過ぎなど自制が効かない人がなってしまう印象がありますが、こういった自分ではコントロールできない部分の影響で太ってしまうこともあります。
自分でコントロールできない肥満の原因として
では、自分ではどうしようもない肥満の原因というものにはどんなものがあるでしょうか?
- 遺伝、体質
- 病気
- 薬
パッと思いつくだけでもこれだけの原因があります。
人によって消化吸収の能力にも差があります。
同じものを同じだけ食べても、それが身になる人とならない人がいるわけで、そうなると食べる量が=で太る原因とは言い切れない人がいるというのは当然です。
病気が原因で太るという内容については、単純に食べすぎなくても太るケースの他に、食欲のコントロールが困難になってしまうというものもあります。
自制する部分のコントロールが難しくなってしまうために食べ過ぎることは本人にとっても苦痛を伴うこともありますので、精神的にも厳しいと思います。
服薬で太るということについて
では、今回のタイトル通り、薬についての話に移っていきます。7
薬については様々なものがありますが
特に僕が働いている施設ではてんかん薬や向精神薬を飲んでいる方が肥満になりやいと感じます。
実際にこれらの薬の中には専門書に副作用として肥満が書かれているものもあります。
しかし、実際に現場で見たものでは、副作用に痩せる(痩身)と書いてあるにも関わらず、その薬を飲み始めた人がもれなく体重増加し始めるというものもありました。
科学的、または医学的な視点では成分的に痩せるはずなのかもしれませんが・・・
個人的な予測では、精神を落ち着かせる薬なので、体も落ち着くことでエネルギーの消費が少なくなることが原因ではないかと考えています。
こういったことからも薬について知識を増やすことはもちろん大切ですが、実際にその薬を飲むことで、日常生活に起る変化、本人の状態などを合わせた上で様々な内容について検討するべきで
体重が増えた=食べすぎという解釈だけでは誤解を生むし、当事者にとってもデメリットしかありません。
食べ過ぎているつもりはないのに太ってしまうという方は、食事以外の生活全般や体質的な部分から見直してみるのも良いかもしれません。