子供の頃の肥満は大人まで引きずる?

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子どもの肥満

小さい頃の肥満は大人まで引きずる?

子供の頃の肥満と言っても、代謝も多いし・背も伸びるし、あまり気にしなくても良さそうな気もしてしまいますが、案外将来に影響する部分もありますので、気を付けるに越したことはありません。

子供の肥満の原因

子供の頃の肥満はほとんどが、単純に消費エネルギーよりも摂取エネルギーの方が多くなってしまうことが原因のものです。

食べる量が問題となるケースよりも、ジュースやお菓子など、高エネルギーなものを食間に食べた分、摂取エネルギーが過剰になる事が原因となる事が多いです。

また、欧米の食習慣が入って来たことで、食事から摂取するカロリーも高くなっているので、以前よりも高カロリーを摂取してしまいやすい食べ物が身の回りに増えてきたという面も少なからず影響をしています。

そして消費カロリーも少なくなってきています。

公園遊びをする子供が減った、ゲーム等、体を動かさないで楽しめる遊びが増えてきたことが、子供の消費カロリーを昔よりも少なくしているという現状も、肥満の子供が増えてしまう原因のひとつとなります。

子供の頃は代謝も多いし、背も伸びるし、あまり気にしなくても良さそうな気もしてしまいますが、案外将来に影響する部分もありますので、気を付けるに越したことはありません。

子供の頃の肥満が将来に影を落とす?

実は小学生の頃にかなり肥満であった場合には、大人になってからも太りやすい傾向が残ってしまうことがあります。

肥満とは白色脂肪細胞に中性脂肪が溜めこまれて、この白色細胞が膨らむことで起こる状態です。

そしてこの白色脂肪細胞ですが、一定の大きさまでしか大きくなる事ができず、その許容量まで中性脂肪が貯まってしまうと、数を増やして対応します・・・・

白色脂肪細胞が増えてしまうと、その後減ることがないので、太りやすい体質になってしまいます。

昔は白色脂肪細胞が増えるのは思春期までと言われていたので、子供の頃の肥満がかなり悪い事のように言われましたが、最近では思春期を過ぎても、中性脂肪が増えすぎれば、白色脂肪細胞も増えるという事が分かってきています。

まぁ、少し考えれば白色脂肪細胞が大きくなるのに限界があって、成人になると数が増えないのであれば、大人になってからは昔の面影もないくらい太る事がないということになってしまい、それは現実と異なる面からもそれほど斬新なものでもないという気もします。

でも、白色脂肪細胞が一度増えたら減らない以上、小さい頃から増やしておくことは、太りやすいなどのデメリットしか生まなくなります。

敢えてメリットを探すのならば飢餓には強くなる、という点くらい。

脂肪細胞は減らないですが、運動など脂肪をドンドン燃やせば、元の大きさ(マラソンランナー達の脂肪細胞の大きさくらい)には戻せます。

大きさは戻せても、数は減らないという点では、やはり数も増やしたくない所ですが。

ここに「一度太ったら、太りやすくなってしまう」点が見て取れます。

子供の頃の食習慣も影響

子供の頃の家庭の食事習慣は少なからずその後の食習慣に影響を及ぼします。

味の濃い物が多かったら、好みの味も濃くなりがちですし、油ものが多い家庭だったのであれば、あっさりした食事が続けば物足りなくなるでしょう。

濃い味、こってりした食事など、高カロリーになりがちなものを好む習慣が身についていれば、それは簡単には変わらないので、その後もカロリーの摂取が多い生活になりがちです。

子供は痩せなくても良い?

ここまでの内容を見ると、ついつい子供でも太らないようにダイエットを!!

と思いたくなりますが、特に成長期前であれば、そこまで体重を減らすという方向に考えなくても良いと思います。

理由は、体重は維持していれば身長が伸びて、バランスは勝手に取れてくること、代謝も成長期には上がっていくことから、減らすまで気を付けずに、維持してくことで、ある程度バランスが整うのを見守るという形で良いと思います。

そして小学校の高学年からスポーツを習い始めたり、中学校で部活動をする子だと、体重が落ちすぎてしまう事も問題になりますので、その時の状況に合わせた食事環境を整えましょう。

中学・高校生で、運動をしている子供は肥満でない限りは体重減少の方が、成長に悪影響が出ます。

成長に必要な分のエネルギーが確保できていない状況を意味するので。

思春期までは太り過ぎに気を付けつつ、思春期で運動をしている場合は体重減少にも気を配る・・・

運動量などもありますし、一概に言えないのが申し訳ないところですが、概ねそういったところだと頭の隅に入れておいていただければと思います。

そういった面からも子供の頃の食事はやはり大切です。

そして小さい子供の食事を作る、食習慣を作るのは身近な大人です。

家庭での食事の役割として、子供の将来に影響することをしっかりと考えて、日々の食事について考える日をたまに作るのはいかがでしょうか?