完全な食品はない? 何が体に良いかは人それぞれ

スポンサーリンク

完全な食品はまだない

栄養士をしていると

何を食べれば健康になれますか?

という質問を結構な割合で受けます。

答えは「人それぞれ」であったり

「今はまだ誰でも進められるものはありません」

という感じになってしまいます。

完全栄養食は無い?

健康志向が高まっていることを感じる一方で、

何を食べれば健康になれるか?

に対し、万人に適応する答えはまだないということを伝えます。

現状では個人個人の状態をきちんと確認して、

それに合わせた食事摂取を行うことで、現状を改善するのがベストな方法です。

で、いわゆる完全栄養食という

これだけ食べていれば健康に生きていけます

というものはしばらく現れないと思います。

近い物は増えつつありますが。

あるいは点滴とかなら、

それだけで生きていくことはできますが、

基本的に生活の質は高まらないでしょうね。

消化が必要がない部分とかは

長所とも短所とも言えますし。

QOL(クオリティ オブ ライフ)という奴ですね。

栄養摂取に時間もかかるし・・・

でも、

口から食べる完全栄養食については

いずれはそれに近いものが誕生すると

個人的には予想しています。

いずれは誕生する理由

あると便利な職業として宇宙飛行士があるからです。

開発にお金のと時間がかかっても良いですからね。

それだけの価値を見出せるものです。

宇宙に持っていく食品(荷物)が減れば

他に持っていけるものが増えますし。

ただ、それが一般的になるのはいつになるでしょうかね・・・

後日追記

こんなことを書いていたら、完全な食品が出てきました

便利さは危うさ?

ここからは趣向を変えて

もし完全栄養食が誕生したら

どんな課題が出るかを想像してみます。

どれも便利さの裏にあるものだと思います。

ゼリー形態とかだと秒速で栄養摂取できますね。

ただ「噛む」という能力は退化しそうで

他のものを選択しなくても生きていけるという点が

怠慢さにつながるかもしれません。

そう考えると一定の手間がある食事をしている現在は

それなりに好ましい状態なのかもしれません。

もちろん噛む機能に問題を抱える・抱えるようになった場合

選択することが困難であるケースでは

それぞれ非常に便利でしょうけど。

それでも今の食事はなくならない

そう思う根拠は食事の「価値」にあります。

現在食事には栄養補給以外の目的があります。

楽しみとか娯楽と言われる部分です。

五感で食事を感じる事も楽しみの部分になります。

他にも記念日に豪華な食事をするとか

エンターテイメントとして使われる部分もあります。

各地の伝統料理など、歴史と関係していたり

地域の名産品を使う料理の文化など

こういった栄養補給以外の価値を食事が持っている以上

たとえ未来的に

簡単に栄養補給できる手段が誕生したとしても

現在の食事は価値をもって存在するでしょう。

あるいは高貴な人の娯楽として残るのかもしれません。

でも、栄養補給の部分の課題がなくなると

僕達栄養士の仕事も

一気に変わらなければいけないですね。

それに生きるだけでなく、

スポーツに特化した栄養補給したいとか

スリムになりたいとか

もしかしたら太りたいなんて希望も

その頃には個性として

コーディネイトしたりする時代になっているかも

勉強しておかないといけないですね。