人工甘味料は安全なのか危険なのか?

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 砂糖を過剰に摂取する事のリスクについては前回触れたので。

今回は人工甘味料ではどうなのか、という点について書いていきます。

 

人工甘味料とは

簡単に言うと
人間が消化吸収できないものなのでエネルギーにならない
 
でも甘い
というものです。
 
そのためノンカロリーでありながら砂糖の代わりになると、
一時期はもてはやされていました。
ところが最近は人工甘味料の摂取について
問題点が指摘されることが多くなっています。

人工甘味料の問題点とは

①エネルギーにならないが、摂取するとインスリンの分泌はされる
→インスリンは体脂肪の合成を行うので、分泌されないに越したことは無い。
 
②砂糖と同様に中毒性がある
→大量に人工甘味料を摂取した際、長期に渡り複合的な摂取をした場合の安全性に疑問符がつく
→甘味に対する中毒性なので、砂糖への欲求も高まってしまう
 
③人によってはお腹を壊す
→人間の消化器官では消化・吸収ができないので、大量に摂取するとお腹をこわすことがあります。
これについては人工甘味料を含む商品に記載されている事もあります。
 
①についてはエネルギーがないからと油断して
 ちょっと大目に糖質を食べてみたら
インスリンはかなりしっかり出ているので、
むしろ太ってしまう結果もでそうです。
  
人工甘味料入りの炭酸ジュースを
片手にピザを食べると、
あまり期待の効果は得られないでしょう・・・
 
②については現在使用が認められている人工甘味料について
それぞれ単品での安全性は認められているのですが、
複合的に長期間摂取した際の安全性については、
実はまだ解明されていない所があります。
清涼飲料水などのラベルを見てもらうとわかるように
単品でも複数の人工甘味料を使用しています。
この部分が解明されないと安心して安全とは言い切れないですね。
そういったわけで、砂糖は止めて人工甘味料を、とおススメできない難しさがあります。
 

それぞれの人工甘味料について

サッカリン サッカリンナトリウム

砂糖の200~500倍の甘さ
一時期発がん性があるという疑惑から
使用が禁止されました。
現在は問題ないとされ、使用できるのですが
発がん性疑惑の際の悪い印象を気にしてか
日本の商品でサッカリン系の人工甘味料を
使用しているものは少ないと思います。
僕は少し前に駄菓子屋で見かけて懐かしみました(笑)
 

アセスルファムカリウム

舌を噛みそうな名前です。
砂糖の150倍~200倍程度の甘さ
 
良くアセスルファムKと記載されています。
清涼飲料水(ジュース)に使用されることが多く、スーパーの棚で調べるとその使われ方にびっくりするくらいの商品に含まれます。
製造過程について少し課題があり、発がん性についての疑問が
投げかけられることもあります。
 

スクラロース

砂糖の600倍の甘さ
これもジュースなどで良く見かけます。
まだ安全性の研究について不確かな点があり、
アメリカでは糖尿病発症につながるという研究結果が出ています。
 

キシリトール

虫歯予防のあれです。
実際に効果がありますが、ごく稀にアレルギー反応を見せる人がいるので
ご注意ください。
 

ステビア

キク科の植物で
砂糖の300倍の甘さです。
WHOから安全宣言の出ている人工甘味料です。
 

エリスリトール

ブドウ糖から作られます
甘みは砂糖の60~80%の甘さなので、単品で使用されることは少ないです。
 
インスリンの分泌もされないので、素晴らしい人工甘味料なのですが、
いかんせん他の人工甘味料と比較すると甘みが少ない
(それゆえ自然な甘さを演出するのですが)ので、
他の人工甘味料と合わせて商品に使用されることがほとんどです。
 
 
ざっくりと代表的なものを紹介しましたが。
基本的にはステビアとエリスリトールは安全。
他はまだ検討の余地あり、という感じです。
 
 
実はエリスリトールはAmazonで1kgあたりうん百円で売っていたりします。
手作りデザートなどでは強い味方になってくれます。
 
 

まとめ

人工甘味料だから体に悪いというわけではなくて
インスリンが分泌されることを計算に入れて、
摂取をすれば問題は無いです。
インスリン出してしまう時点で糖質制限との相性は△ですが。
 
アメリカではステビアとエリスリトールは
1日の上限摂取量
(これ以上摂っちゃだめよのライン)が定められていません。
 
逆に言えば他の甘味料には上限摂取量が定められているのです。
この辺を頭に入れながら、あまりたくさんの人工甘味料を体に入れないよう、調整していける
と良いと思います。
全然摂取しないというのも現代社会ではやや難しくなっています。
次回の買い物の時に成分表示を見てみると
良く分かりますよ。