子ども番組のCMにジャンクフードという不可思議

スポンサーリンク
子ども向け番組のCMでジャンクフードなどの内容

子どもアニメのCMにジャンクフードの問題点

最近は子供と土日の朝に放送している子ども向けのアニメや特撮ものを見る機会が増えました。

そこで感じることとして、当然子どもを対象としたCMが多いのですが、ジャンクフードのCMがかなりの頻度で流れていました。

大人はこういったジャンクフードを避ける傾向があるのに、そういった判断の難しい子どもにこういったCMを見せればどうなるかは簡単に想像できます。

そして、子どもの頃にこういったジャンクフードを食べる習慣を身につけた子どもは、その後も継続的に食べる傾向があります。

大人になって、知識が増えることで、食べることを辞めることもありますが、それまでは自分でこういったものから離れることは難しいのが現実です。

日本ではまだ、諸外国ほど肥満や生活習慣病が深刻な問題として捉えられていませんが、このままで良いのかというと、疑問も少なくありません。

どうして子ども向け番組でジャンクフードのCMが多いのか

これには販売する側の戦略があります。

小さい子どもが来店すれば、大体の場合、その子はまた「ハンバーガー(など)食べたーい」となり、中には大人になってからも継続してきてくれる子も現れます。

将来的な顧客を、商品の良し悪しが判断できないうちから開拓してしまいます。

こうして子ども向けのおもちゃなどの付録がついた商品をどんどん充実させていくわけです。

子どもが来店すれば、大人も一緒に連れてきてくれますから、まさに一石二鳥となります。

実はこういった付属品のおもちゃは、最近ではすぐにインターネットで重複してしまった人たちから安価で販売に出されるので、おもちゃ目当ての場合はそういった購入の方法の方が安上がりで、健康的かもしれませんね。

清涼飲料水(炭酸飲料含む)のCMも数多い

そして清涼飲料水についてもジャンクフードと括られていないものの、糖質を多く含む飲料は子どもの生活習慣病予防などの面からもう少し考慮されても良いのではないかという頻度で流れています。

清涼飲料水のCMについては時間帯や番組に関わらず、かなりの頻度で見かけます。

清涼飲料水については新製品の出る間隔も短く、定着してもらうことが目的になることから頑張ってCMを流している部分もあります。

この辺りはお酒に通じるものもありますね。

海外での子ども番組CM規制状況

イギリスでは10年以上前から

ジャンクフードと清涼飲料水の両方について16歳未満を対象とした番組でのCMを流さないようになっています。

こういった取り組みはアメリカ(州ごとに基準などは異なる、関連の裁判も多い)や韓国、オーストラリアで行われています。 (中国も始めたようです)

更に2014年に国連で報告された内容に以下のようなものがあります。

国連のデシューター特別報告者(食料問題担当)は20日までに、高カロリーで栄養バランスが悪いジャンクフードなど不健康な食品について、「地球規模で、たばこより大きな健康上の脅威となっている」と警告、課税などの規制を急ぐよう各国に促した。

そのため、先進国の数々では、こういった健康に悪影響があることが懸念される食品や飲料については課税もすでに取り入れられています。

すでに子どもが~という状況ではなくて、大人も含めて避けていこうという流れになっています。

ジャンクフードのCMを見る人はジャンクフードを食べる頻度が増える

上記のように様々な国でジャンクフードや清涼飲料水について取り組みを行っている中で、どうしてCMの規制という方法が取られるのか。

イギリスの「王立がん研究基金(Cancer Research UK)」によると、

ジャンクフードCMを見る人と見ない人では間食をする機会が年間500回も違うということが分かった。

となっています。

目にすると食べたくなる。

目が欲する。

というところなのでしょうか。

子ども向け番組とジャンクフード まとめ

日本ではまだまだジャンクフードや清涼飲料水のCMについて寛大な対応になっています。

ここに踏み込んでしまうといくつかの企業の運営が大きく影響を受けてしまうこともあります。

このことからも海外ではCM規制などに対し、企業からの反対も強くあります。

しかも、CMを撤退するとその商品が「体に悪い」ことを認めてしまうことになり、一般大衆的にもそういった意識が高まるでしょうから、企業との綱引きは避けて通れない部分でもあります。

昔はたばこで同じようなことがありました。

そのたばこがこの10年でどれだけ購入者を減らしたか・・・という感じでしょう。

ただ、国民を始め、全世界的な課題となってきている問題ですから、いつかは判断しなければいけないタイミングがきます。

ここを見てくれている方々は、規制に関係なく、自分が何を食べるか判断できると思いますが。

早めに社会としての取り組みが決まることを願っています。