疲労回復・滋養強壮の効果は期待薄
サプリメント・健康食品・栄養ドリンクなどの多くに使用されている効果の謳い文句に
- 疲労回復
- 滋養強壮
この2点があります。
今回はこれらの効果について現時点ではあまり効果が期待できるものでもないという点について書いていきます。
疲労回復・滋養強壮の落とし穴
まず、どうしてこの2つの効果について期待ができないのかというと
疲労または元気であることを数字化することが困難であるという点になります。
数字化できないので本当に元気になったのか、疲労状態が改善されたのかということが分かりません。
分からないものを効果として語る理由としては、「体に良さそうなものが入っているから」という感じです。
これはアミノ酸であったり、クエン酸であったり、ビタミンB群であったり・・
理由もそれぞれであり、明確な基準はありません。
こういった理由から(過剰な)期待は禁物ということになります。
効果不明なのに宣伝をして大丈夫なのか?
薬事法などで、何かしらの病気が良くなる・改善されるというものについては厳しく制限されていますが、疲労は病気ではないので、こういったルールに抵触していません。
このため、販売する方も効果がいまいち特分からない物にも簡単に使える、という点から、疲労回復やら滋養強壮やらと記載されているにも関わらず効果は不明の商品が多数販売されている実情につながっています。
なんとなく体に良さそうな成分を入れて、滋養強壮・疲労回復と言っておけば良いわけなので。
昔からある疲労回復の薬や肩こりなどに聞くという飲み薬の多くも、成分を見ると単なるビタミン剤ということは少なくありません。
宣伝やパッケージだけで判断せず、きちんと成分まで確認する必要はこういった面からも重要であると言えます。
疲労の数字化は将来的には行われる(ハズ)
では、こういった疲労についての数字化は不可能なのかというと、実はすでに行われているところがあります。
世界のサッカーチームの中でも有数のお金持ち(リッチ)なチームはすでに血液検査などで疲労状態を数字化して、選手のコンディション調整に利用しています。
こういった超強豪のチームは週に2~3試合行うこともあり、疲労状態によるパフォーマンス低下やケガの予防という観点でこういった取り組みをすでに行い、次の試合に出す選手を決めたりしています。
こういった取り組みが一般的になるまでにはまだ時間がかかるでしょうが、実現できるという点については間違いがないので、今後は「疲労回復」「滋養強壮」についてもきちんとした根拠がないと販売できない時代が来るかもし
実際にこういった商品を販売している側にしてみれば戦々恐々というところかもしれませんが(笑)
疲れている時ほどこういったパッケージだけを見てついつい手が伸びてしまいます。
まさに藁にも縋るというものですが、今回の内容から、効果のはっきりしないものに手を伸ばすよりも、まずできる事
食事・睡眠・運動などを優先してもらえばと思います。
それができたら苦労しないという声も聞こえてきそうですが、手軽に疲労が無くなる回復アイテムはゲームのように存在していないというのが現在のところです。