靭帯の働きとケガの種類・場面を紹介

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靭帯とはどんなもので、どんな働きをしているのか

運動をしていると靭帯損傷や靱帯断裂と、文字にしただけでも痛そうなケガを耳にすることがあります。

スポーツ新聞などでも、有名選手の呼応したケガについては大きな見出しで報道されることがあります。

でも、靭帯をケガするとどんな不都合があるのか

そもそも靭帯ってどんな働きをしているのかは知らなかったりしませんか?

今回は簡単に靭帯について基本を抑えていきます。

靭帯とは

骨と骨とをつなぐ強靭な短い結合組織で、コラーゲンの繊維が束になり構成されています。

これを靭帯と言い

骨と骨格筋(筋肉)をつなぐものは腱と呼ばれます。

靭帯には骨と骨をつなぎ合わせる働きの他に、関節の動きを制限する働きがあります。

近帯には少し弾性があり、引っ張られると少し伸びます。

伸びすぎると関節の強度が落ちてしまい、ケガをしたり、ケガを再発しやすくなってしまいます。

このため、運動前にゆっくりと長時間行う静的なストレッチが靭帯の強度を落とすことでケガをしやすくなると言われています。

靭帯の働きが分かったところで、ケガの話に移っていきましょう

靭帯損傷

靭帯が、主に外から加わる力によって損傷を受けた状態を表します。

負担が大きく靭帯が切れてしまうと靱帯断裂という呼び方に変わります。

靭帯の損傷は、靭帯(関節)が本来動く向きではない方向に無理に動かされることで、損傷を起こします。

僕もサッカーをしている時に、倒されて、思わず手を地面に着いたら小指だけあらぬ方向に曲がってしまって・・・ということがありました。

痛いけど放っておいたら職場の上司に腫れているのが見つかり、無理矢理病院に連れて行かれた経験があります(笑)

症状は腫れと痛みです。

診断結果は「靭帯がズタズタです。これで良く日常生活に支障がなかったですね」

と言われたのをよく覚えています。

まぁ、ちょっと痛かったけど。

結局右手小指はきちんと伸びないままになってしまいました。

普通に曲がるので、よほどのことがなければ周りの人には分からない程度なので、普通に生活しています。

手術すれば治るかも、と他の外科医からは別件で通った時に言われましたが(足のケガそっちのけで、手の小指が気になった様子)、今の所、これまた放置です。

とりあえず靭帯のケガは早めに通院することで、予後を良好にできるので、無理をしないことをお勧めします。

僕のこのケースも、早急に病院に行って、まっすぐ固定して、靭帯が治ればまっすぐにできただろうという事です。

変に固まってしまったとか。

膝の十字靭帯損傷

靭帯損傷で良く耳にするのが、膝にある十字靭帯の損傷、あるいは断裂です。

主にスポーツや交通事故での損傷が増えています。

膝の十字靭帯はあらゆるスポーツでケガをしやすい傾向にあります。

サッカー、バスケットボールやスキーのように急激な方向転換を頻度に行うこと

ラグビー、アメフト、格闘技などコンタクトの多い競技

バレーボールなどのジャンプや着地の際

意図しない方向に膝が持っていかれてしまうことで靭帯を損傷します。

良くスポーツ選手が前十字靭帯の損傷を怪我した時に大きく取り上げられるのは、こうしたケガ自体しやすい側面と、前十字靭帯はそもそも血行が悪く、自然治癒が難しいという面があります。

友人も先月前十字靭帯を切って入院・手術をしましたが、復帰するには手術が必要になる場合がほとんどです。

リハビリも長期に渡る傾向があります。

ニュースなどで靭帯損傷!と言われながらもすぐに復帰する場合は、損傷が軽微であるケースと、比較的治りやすい部分の靭帯をケガした、ということだと思います。

ニュースで見る場合にも、自分や周囲で実際に起こってしまった場合にも

靭帯損傷(断裂)、という言葉に踊らされずに、どこを、どのくらい(全治までの期間)かかるのか慎重に見ることが大切です。

靭帯について まとめ

・靭帯は骨と骨とつないで、関節があるべき方向に動くようにしてくれています。

・本来動く方向でない(動くべきでない方向)に曲がってしまうと、靭帯が伸びすぎて損傷あるいは断裂してしまう。

・靭帯をケガした可能性がある場合は早めに通院をして、然るべき治療を受ける

この3点が抑えられていれば最低限の知識と言えると思います。

おまけ

肩の脱臼も靭帯損傷です。

すぐに治さないと、伸びた状態の癖がついてしまうので再発しやすくなるので、こちらも早期治療が原則になります。