ゼリー飲料の歩み
ゼリー飲料と言えば、最初は忙しいビジネスマンのためのものとして生み出されました。
これがエネルギー補給だけでなく、ビタミンなどを補給できる商品ができ、更にアミノ酸を含むものができ・・・と、ここまで進歩を遂げてきました。
数年前からは、マラソンをする人や自転車に乗る方が走りながら、乗りながら飲める商品も充実し始め、スポーツの分野でも一般的になってきました。
そんなゼリー飲料について僕が感じている次の可能性は
スポーツに取り組む子どもに対する利用です。
今回はこのスポーツをする子どもとゼリー飲料について書いていきます。
運動をする子どもとゼリー飲料は相性が良い
子ども向けに欲しい成分を含む商品が多くのゼリー飲料に含まれています。
・エネルギー(カロリー)
大人であればダイエット目的で運動する方も少なくないので、カロリーは少ない方が良いと思いがちですが、スポーツをする子どもはカロリーを食事だけでは十分に摂取できていないことが多いので、カロリーはある程度確保したいところです。
・BCAAを始めとするアミノ酸
BCAAは運動時の筋肉の分解を防いでくれるので、持久的な能力も高まりますし、運動による筋力の損失も少なく抑えることができます。
・疲労を軽減するクエン酸やビタミンC
疲労回復については、大人の方がありがたみは分かると思います。
子どもはしっかりと眠れば、次の日には元気そうにしていますが、毎日のように何かしらのスポーツを行っている場合には、疲労が蓄積している場合もあります。
食事以外でもクエン酸など補給できると良いと思います。
・少しの塩分
夏場でなくても汗で塩分は失われていきます。
特に夏場は熱中症対策としても重要ですので、年間を通じて、少しずつ摂取したいところではあります。
※塩おにぎりに梅干しを入れるとBCAA以外の要素は満たされます。
梅おにぎりにアミノ酸飲料という組み合わせもお腹に溜まらない時間に食べられればOKです。
嗜好面での相性
ゼリー飲料は子どもも大好きです。
日本のゼリー飲料は味の面でも非常に優秀です。
海外製品はすごく甘くて・・・ですが。
運動前の場面でのゼリー飲料のメリット
運動前でもゼリー飲料であれば消化しやすく胃腸への負担が小さいので、運動の30分から1時間前くらいに摂取しても、お腹が重くて走れないという状況にはなりにくく、特に運動前のBCAAの摂取は運動時のパフォーマンス向上のためにも効果的です。
運動後の場面でのゼリー飲料のメリット
運動後に食事は血流が消化器官に集まりにくい状態(全身高まっているから)ですが、ゼリー飲料であれば喉ごしも良く、スルりと食べることができます。
運動直後の栄養摂取の重要性は高まるばかりですから、まずはゼリー飲料で最低限のカロリーやアミノ酸を確保して、食事を摂るための体の準備が整うまでをしのぐという方法も有効と言えます。
子どもスポーツならではのゼリー飲料の使い方も
子どものスポーツは大会を1日もしくは期間を短くするために、1日に数試合行ったり、数回演技をする機会があったりします。
こうなると、試合の合間の栄養補給についても重要です。
しかし、中途半端な時間では消化しきれない、緊張感もあり食欲もないなど、合間合間の補給ならではの難しさがあります。
ここでゼリー飲料を利用することで、消化しやすい、お腹に溜まりにくい、スルりと飲むことができるというメリットが最大限に生きてきます。
個人的なおすすめゼリー飲料
今回はポカリスエットで有名な大塚製薬から発売されたボディメンテという緑のパッケージの商品を挙げておきます。
詳細はこちらのHPから
というか、この記事を書くきっかけが、
ボディメンテを見て
ついにこういったゼリー飲料が出たか!
という個人的な感動からはじまっています。
これは上記の摂取したい栄養素である
・エネルギー
・BCAA
・クエン酸
・塩分
これらを含んだうえ
・ホエイたんぱく
・乳酸菌
・ビタミンB6
も含んでいます。(他にもアルギニンなどもありますが、ここでは割愛)
ホエイたんぱくは吸収の早いたんぱく質です。
たんぱく質は筋肉の材料となる物なので、運動時にはぜひ多めに摂取してもらいたい栄養です。
そして乳酸菌、腸内フローラは疲労やストレスなどでも乱れて健康に影響を与えます。
その腸内フローラを整えるための乳酸菌はアスリートにとっても重要性が高い成分です。
ビタミンB6は豚肉なども含まれています。
夏バテ対策の栄養素としても取り上げられることが多いビタミンB6の働きは、エネルギーを効果的に作り出すことで、運動時のパフォーマンスアップに一役買ってくれるでしょう。
運動する子どもとゼリー飲料 まとめ
今回はひとつの商品を紹介しましたが、必要な成分が整えば、他のものを利用しても全く問題ありません。
ただ、個人的にスポーツに取り組む子どもの栄養摂取に関してはまだまだ課題が多いと感じ、それを親の負担が少なく手軽に摂取できる方法の一つとして、ゼリー飲料が担う可能性について高く評価しています。
運動の効果を最大限に生かすためには、練習そのものと、前後を含めた食事が重要だという認識がもっと広がるように個人的にも努力していこうと思います。