健康について考える人はそもそも健康意識が高い

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健康情報を検索する人はそもそもの健康意識が高い

今回はややコラムっぽい内容になります。

僕が栄養士として働いているなかで感じる事は、

こちらが健康に興味を持ってもらいたい人ほど、自身の健康について無関心である

ということです。

これは簡単なロジックで、健康について無関心だからこそ、不健康な状態であっても特に思う所が無いということになります。

例えば自分でネット検索をして、ここのブログにたどり着く人は健康に対して興味を持ってくれているし、意識が高いと思います。

そして、不健康である人は少ないのではないでしょうか?

不健康ではないけれどもっと健康になりたい!

そういった方が自主的に健康について学んでいる傾向があります。

僕が行っているアプローチ

色々な人に栄養・健康について知って欲しいというのは本音ですが。

あまり押し売りになってしまうと拒否されるので、まずはお便りや、栄養相談などいつでも受け付けています、ということを伝えるものを作成して、配布したりを行います。

これに対し、まずリアクションを返してくれる方はそもそも健康に対する意識の高い人です。

こういった方はやはり健康に対してアンテナをしっかりと張っているので、気になった事や、疑問に感じていたこと等をこちらに聞いてきてくれます。

そんなに働きかけなくても向こうから歩み寄ってくれるイメージです。

そういった方はこういった簡単な取り組みでも、その後のやりとりにまで発展させることができます。

反面、こちらが本当に健康に対して何らかのアプローチをしたい人はこの程度で振り向いてくれないことがほとんどです。

このため、少し強引とも感じますが、施設などに訪れる必要がある時に、時間を作ってもらって、栄養相談をしてしまう・・・なども行ってきました。

僕のいる施設では年に一回利用契約の更新に来てもらう必要があるので、その場で、今年の健康上の課題とそれに対する取り組みの相談として、こちらの想いと家族の想いのギャップを確認して、どこを擦り合わせしていくかなども話していきます。

本来はその後月に1回くらいのペースで話ができると良いのですが、余り最初からガツガツと欲張ると、良いことは無いので、気軽な話し相手として認識してもらうことから僕は始めています。

単なる話し相手でも、栄養相談になる?

気軽な話し相手では、健康状態の改善につながらないのではないかという部分もありますが、個人的には従来の方法よりも本音を聞き出しやすいというメリットを感じています。

堅苦しく、「昨日何を食べましたか?」という場合、正直に答えてくれる人もいますが、心の中で「昨日ファーストフードに行ったけど、これは怒られそうだな」と思うと、ちょっと小さくして話をしてしまう事もあります。

これは性格がどうということではなくて、自己防衛の一種だと思っています。

栄養士に「お菓子食べた」「ファーストフード食べた」ということを話すとどうなりそうかと考えれば、それほど間違っていない選択ではないかと思います。

なので、僕は「実は昨日お菓子食べちゃって」ということを話してもらえる関係性を作ることを重要視しています。

そして、「そのお菓子は難しいけど、たまに○○くらいなら」など、お互いが歩み寄れる点を探しつつ、ショートステップで改善していきます。

どうして健康に興味がない人がいるのか

健康志向の高まりを感じる中で、健康に興味の無い人との違いはなんでしょうか?

生活習慣病とはいっても、ある程度進行しなければ自覚症状がありません。

痛くもかゆくもないのに改善する必要があるの?という答えは案外多いものです。

病気は他人事に思えてしまう

そして、人間は誰しも、その不幸が自分には降りかからないと思ってしまう部分があります。

タバコを吸っているけれど、自分は肺がんにならないだろう

毎日アルコールを摂取しているけれど、自分の肝臓は悪くならないだろう

日々自分の健康が損なわれれているという認識をもち、

自分は肺がんになる覚悟をもってタバコを吸っている!

あるいは肝臓を壊す覚悟を持ってアルコールを飲んでいる!

という方は少ないでしょう。

むしろタバコを吸って肺がんになれば、「他にも同じようにタバコを吸っている人がいるのに、なぜ自分が肺がんになってしまうのか・・・」という人も少なくありません。

自分が当事者になるという意識を持てないことも、健康ではない習慣が続いてしまう理由になっていると思います。

痩せる事に意味を見いだせるか

健康になる為に痩せる事もありますが、肥満の方が痩せるという事は

・今まで着られなかった服が着られるようになる

・外見が美しく・かっこ良くなる

・スポーツのパフォーマンスが上がる

こういったメリットを得ることができます。

ですが、着るものに興味がなかったり、そんなに外見に興味のない人もいます。

スポーツは社会人になれば習慣として行っている人の方が少ないでしょう。

このように痩せる・健康になる事が本人にとってはメリットにならないという場合がもっとも難しいところです。

好きな人ができたりすると猛然とダイエットを始める事もあるので、動機をいかにして得るかということの方が大切になることもあります。

まとめ

話しがあっちこっちに飛んでしましましたが。

痩せる・健康であるということにどれだけの意味を見出しているのか

見いだせない人に対してはどう対応していくべきなのか

もちろん人間なので、マニュアル化できない部分のある課題になりますが、健康に対する知識と同様かもしくはそれ以上に、コミュニケーションや動機付けというテクニカルな部分が求められるようになってきているとことも感じます。