遺伝なのか習慣なのかは分からないことも
ガン家系のように
誰か罹った人が身内にいる場合には、その家族もなりやすい
という表現があります。
そういった場合に
遺伝だ
という事が言われますが、本当に遺伝に関することなのかは、遺伝子についてもう少し研究が進んで、それぞれの病気との関連性がはっきりとしないと言い切れない部分です。
分野(病気)によって進み具合が違いますが。
では、遺伝かどうかははっきりしないのに、同じ家系で同じ病気になりやすいことが実際にあるのはどうしてでしょうか?
生活習慣による疾病リスク
同じ家庭で生活をしていれば、生活のリズムも同じになりやすいです。
①両親が夜更かしであれば子供も夜更かしになりやすい
両親が共働きで、夕飯が遅い時間になり、その後にお風呂、就寝も遅くなることは良くある夜行性への流れです。
友人宅も保育園の子供が眠るのが23時になってしまうと悩んでいました。
特に小さい子は親の影響を受けやすいし、小さい頃に身についた習慣は簡単には変わらない部分があるので(部活や習い事はひとつ変化のチャンス)、なかなか現代社会では根深い問題でもあります。
②子供の食習慣も親に影響を受ける
嫌いな食べ物がある人に、「家で出てきたらどうしてるの?」と聞くと、「お母さん(お父さん)が嫌いだから出てこない」という答えを聞くことがあります。
食べた経験がないものについてはやはり「好き」となる事は少ないので、人生の幅を広げる為にも、親御さん、たまには我慢してみるのもいかがでしょうか?
僕は栄養士になって、好き嫌いを自分で言っている場合ではなくなって、茄子を食べられるようになりました(笑)
こういった生活習慣、食事習慣が家族というのは完全に一致していないにしても、誰かに合せる部分によって影響を受けています。
そのため、その習慣でなりやすい病気があったとすると、家族も同じ理由で同じ病気にかかりやすくなってしまう、という事も起こります。
③地域制や嗜好も家系で似やすい
例えば東北地方では塩分の多い食事が地域として好まれる傾向があります。
これは昔の食糧の保存性と関連した習慣による部分が大きいですが、保存技術が進んだ現代でも好まれています。
家族代々好きな料理、得意な料理もあったりします。
これらが良い面にも、稀に悪い面にも作用して、家族代々のものになることはあります。
遺伝も生活習慣もリスクのひとつ
近年、病気のリスクについても様々なものがあり、特に耳にするようになったのはストレスです。
一昔前であれば長時間労働からの過労などが良く聞かれましたが、このところは仕事でもストレス、その他の人付き合いでもストレスを抱えている方が多いようです。
個人的には世の中便利になったので、友人はほんの一握りの自分も随分生き易くなったものだと思っていたのですが、人間関係の輪が広い人は気を使うのか、大変なようです。
他に変わったリスクとして
間違った方法のダイエットや拒食による栄養失調やそこまで行かないにしても起こる栄養の偏りによるものがあります。
体重を減らすだけを目的にすると陥りやすいので、これからはダイエットと言うよりもボディメイクのように考えて、数字よりも見た目、機能性という面を優先していけると低栄養問題は少し減るのではないかと思います。
遺伝と生活習慣のまとめ
このように遺伝にしても食生活にしても、数あるリスクのひとつです。
シフト勤務など不規則な生活をしているのであれば、栄養面に気を配る等、手を付けられるところから取組み始める事で、バランスを取って病気に負けない生活を置心がけられると良いですね。