ネットやテレビの情報は長期的な視点を持って見る
最近は健康についてごく短い周期だけを見た内容で語られるように思います。
ダイエットでもそうで、○○を食べると痩せる!
というもののほとんどが、一過性の効果であり、しかも得られる効果は正確には体重減少で、「痩せる」と言い切って良いのかちょっと疑問が残ります。
痩せるにも色々と種類がある
痩せるという行為を長期的に見た場合には
そもそも体重の増減はどういった際に起こるのかを知っておく必要があります。
体重が増える場合には運動をしていれば筋肉と脂肪で体重は増えます。
運動の割合(質・量)が増えれば筋肉が多くなり、体を動かさないでいれば脂肪でばかり体重は増えていきます。
そして、体重減少する場合には基本的に筋肉と脂肪の両方が減ります。
運動を行っていれば、脂肪の減る割合が増え、運動を伴わないダイエットでは、筋肉もそれなりの割合で減っていきます。
つまり
同じ痩せるといっても
共通しているのは体重が減るという現象だけで、
筋肉を多く減らして痩せたのか、脂肪を多く減らして痩せたのかで、大分内容は異なります。
そして筋肉をしっかり維持・増進して痩せることができれば、基礎代謝が落ちないので、痩せた状態は維持しやすく、筋肉をすっかり減らして痩せた場合には基礎代謝が落ちるので、自然に消費するエネルギーが少なくなる事から、痩せた状態の維持が困難になります。
数字以外にも、筋肉が多ければ体は引き締まって見えますが、筋肉が減ればたるみが目立ってしまいます。
体重さえ減ればダイエットと呼んで良いという考えだと、こういった本来目標であるはずの「健康的に、あるいはキレイに(格好よく)痩せるという部分がぼやけてしまいます。
このように、短い周期で体重を減らすという部分にクローズアップし過ぎると、体全体で何が起こるのか、という部分も見えなくなりがちだと思います。
そもそも、上記の通り、きちんと痩せようと思うと、運動を取り入れた方が効果を挙げやすいという面も「○○を食べれば痩せる!」というインパクトでかき消されてしまいます。
こういった現象は他でも見られます。
僕もやってしまう内容が次のものになります。
体に悪いというのも全体を見ているのかどうか確認が必要
○○は身体に悪い!
この難しい点は、食べ物の場合、ほとんどの食物に「良い面もある」という点です。
例えば、近年悪者にされる上白糖(お砂糖)でさえも、良いところを見ようと思えば、消化吸収時に胃腸への負担が少なくエネルギー摂取できる面などが見当たります。
砂糖については他のもので代用ができたり、血糖値が急上昇してしまうなど、負の面がどうしてもインパクトとして残りやすいのが残念です。
そうなると、何となくデメリットが無くて、健康成分を含む食品が持ち上げられてしまいますが、食品は細かく分析すれば少なからずのデメリットを持つ食品も少なくはなく、それぞれ色々な食品を摂取していくことで、デメリットを相殺し、良い部分は相乗効果を期待できるわけです。
発がん性をもつ食品もありますが、他の食品がそれについて効果的であったり、体内のNK細胞を活性化させてやっつけたりと、色々と上手く回るようにできているものです。
情報を集める事は良い事ですが、ちょっと書いてない所まで想像してみることは必要かな、と思います。
僕も書いたものを見返して、「ちょっと言葉が足りなかった」とか「逆の立場の目線からの文も入れておけば良かった」などということはあるものです(その割に手直しをしない・・・)
そんなところを深読みしていただければと思います。