貧血の人が氷を食べたくなる 氷食症について

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氷食症

貧血の人は氷を食べたくなる? 氷食症について

氷食症(ひょうしょくしょう)という言葉を聞いた事があるでしょうか?

僕は職場にこれを自覚している職員がいるので知っているのですが、一般的な知名度は低いと思います。

今回はこの氷食症について貧血と絡めて紹介していきます。

氷食症とは

読んで字のごとく、氷を食べる事です。

もちろん少しなら何の特徴にもなりませんが、氷食症の場合は

1日に製氷皿1皿分以上の氷を食べる事が定義として存在しています。

食べても栄養にならないものを過剰に摂取するという点で異食の一種と分類されることもあります。

もちろん昔はいつでも氷が食べられるわけではないので、冷蔵庫が一般的になってからのものです。

氷食をする人について

原因は現在の時点では不明ですが、鉄欠乏性貧血や、貧血を自覚するレベルではないものの、潜在的に鉄が不足している人にこの氷食症が見られることが分かっています。

このため、原因を鉄不足と言い切る医師も見られます。

まだ分からない部分が多いというのが現実的なところです。

僕の職場の人もまさにこれで、貧血を抱えています。

夏場は魔法瓶に氷を入れて持ち歩いていて、時間が空くと氷をかじっています。

原因は分からないとしていますが、予想として

貧血による自律神経の乱れ、体温調整の不具合で口の中が熱くなるので、それを冷まそうとするのではないかなど、諸説ある事を書き加えておきます。

氷食症の問題点

体が冷える事、お腹を下すことなどいくつかありますが、製氷皿1~2皿分の氷を食べる事で病気に直結したり命に係わる可能性は低いと言えます、

鉄が欠乏する事で、どうして氷を食べたくなるのかという仕組みは分かっていません。

実際に鉄欠乏性貧血の方に鉄剤で鉄を補うと、氷食症の有無に関わらず、治療の効果は同じように表れるということでした。

貧血の症状として、疲れやすい、頭痛、食欲不振、息切れ、動悸、顔色が悪い、めまいや立ちくらみなどは見られるかもしれませんが、氷食症そのものでの悪影響はこれらに比較すると微々たるもの、という考えが強くあります。

氷食症と貧血の予防・治療

鉄不足が原因の場合には、この鉄の欠乏を改善することで症状が落ち着きます。

鉄を十分に含む肉類や内臓類をしっかりと食べて、鉄を補う事が私生活では最も有効な予防策です。

注意点は緑茶のカテキンは鉄の吸収を阻害する点です。

特に健康志向の方だと、カロリーがなく、カテキンで体脂肪が燃えることをサポートしようと食事のお供に緑茶を飲みますが、貧血の方やスポーツをする方は、鉄の不足を招かない為に、食事の際には緑茶を避けるなど工夫も必要になります。

氷食症と貧血、大事なのはやはり通院

自分が貧血かどうか分からない場合には、きちんと通院して血液検査を受ける必要性がります。

通院して、貧血だと分かればきちんと鉄剤の処方もされるので、状態が改善しやすいことも大切な要素です。

もしも鉄の不足が全く見られない場合には、その他の原因が考えられますが、こういった部分の診療についても病院に行かなければ分からないので、「その氷食症、本当に鉄分不足なの?」という点をはっきりとできるだけでも通院のメリットと言えます。

氷食症のまとめ

氷食症については、体が鉄欠乏のサインを出しているという考え方もあると思います。

氷を無償に食べたい状態が続くようであれば一休みして、体の声に耳を傾ける機会にしていただければと思います。