水素水について
水素水が一時期ブームになりかけましたが、本格的なブームが来る前に勢いがなくなりました。
これは水素水についての誤解などがあって起こったものだと個人的には感じています。
水素水が注目された理由
元々水素を水に溶かしたり、注射などで投与するという実験については
パーキンソン病への効果を期待していたり
透析患者の血液透析用水として水素水を使用することで、透析患者の慢性炎症、酸化ストレスを抑制できる
といった結果が報告されていることに基づきます。
いわゆる「ある病気の方について効果が出る」「透析に使用すると良い」
といった、限定的な条件ではあるものの、医学的には非常に未来を感じさせるものです。
これは現在も変わらず。
水素水の誤解
最近は健康になるという商品が市場を拡大する一方なので、企業としては新しく売れる商品を見つけたいという希望があります。
そこにこの「水素水が良いらしいぞ」ということで注目されてしまいました。
正直市販されている商品がネットで言われているように全く意味がないのか?
という点については分かりません。
少なくともパーキンソン病の人には効果が期待されているのも確かです。
ただし、もちろん一般的に購入する人のニーズはそこではないでしょう。
「国が効果が無いと発表した」という記事も見かけましたが、見てみれば非常に微妙な表現で言い回しをしていて、解釈次第でどちらとも取れる印象でした。
デリケートな問題なんだからもっときっちりやって欲しいところですが。
消費者庁が景品表示法違反として動いたケースもありますが、こういった商品は「病気が治る」などの虚偽の謳い文句を使用して販売した業者が摘発されたというもので、水素水そのものがどうかについては触れていません。
水素水の現在地
現状では一定の病気について効果が期待できるので、今後も研究は続いていく一方で、僕達のように「もっと健康になりたい」というユーザーにとって効果があるものかどうかについてはグレーゾーンです。
本来病気に対する効果を期待する上で非常に有益なものであった水素水が、健康食品としてありもしない効果を謳って販売されたがために、
「効果の無い紛い物」という印象になっているのは非常に残念なところです。
やはり流行りのものは少し騒動が落ち着いてから、自分で中身を吟味して購入という段階は踏んだ方が良さそうです。
自分で考えた結果であれば、間違っていたとしても自己責任だし、買ってしまった金額も授業料です。
ただCMで見たからとか芸能人の誰それが使っている(本当かどうか分からない)からという情報だけで買わないことは必要かもしれません。
昔なら日本の商品というだけで信頼感がありましたが、こういったところでもグローバル化しているという事でしょうかね。