湿度と健康
近年は冬場の乾燥する時期には加湿器を使用して、部屋を加湿する習慣が広がってきています。
夏場は気温以外にも湿度が高いと熱中症になりやすいことが分かっています。
今回はこおの湿度が健康に与える影響について考えていきます。
湿度とは
そもそも湿度というのは大気中(空気中)に水蒸気の形で含まれる水分量の割合を表しています。
空気の湿り具合とも言われ、そのため%で表記されます。
水分を空気が抱え込める量は温度によって決まっているので、この抱え込める限界の量を100%として、数値化されたものが湿度です。
湿度による影響
湿度は高いと温かく感じ、低いと寒く感じます。
エアコンによる気温調整の他に、湿度も意識することで、快適に過ごす事ができます。
その他の影響は下のようになります。
乾燥による影響
特に最近は空気が乾燥することで、肌に乾燥した空気がふれ、水分が逃げてしまうので、美容の観点から、空気の乾燥に敏感で、加湿器を購入する方が増えています。
肌に良い湿度は50%以上で60~65%が特に良いと言われています。
美容以外でも、冬場は湿度が40%以下になると、空気中のカビやインフルエンザウイルスなど、漂いやすく、活発になることから、感染症予防の観点からも加湿器の有効性が認められています。
湿度が高すぎる事での影響
湿度の高さが与える影響① カビ、ダニが発生しやすくなる
ジメジメしたところが好きなカビやダニが発生しやすくなるので、梅雨時はカビ退治が大変ですね。
この時期は薬局などで湿度を下げるアイテムが出るので、そういった物を利用しながら上手に除湿する必要があるかもしれません。
湿度の高さが与える影響② 体温が下がらない
体温が高くなると人の体は汗をかいて、それを空気中に蒸発させることで、体温を逃がしていきます。
ここが大切で、汗をかくだけでは体温はあまり下がらなくて、蒸発するときに熱が奪われて体温が下がります。
でも、湿度が高いと、空気はすでにたくさんの水分を抱えているので汗が蒸発しにくくなります。
この結果、気温がそこそこでも激しい運動をすると熱中症になることがあります。
湿度の変化
空気中の水分量になるので、様々な環境要因による影響を受けます。
降水量、気候、雨季・乾季など
家の中で植物を育てていたり、魚を飼っていると、水やりや水槽の水が蒸発することで、空気中の湿度は他の家庭よりも高くなる傾向があります。
水仕事をする部屋も湿度は高くなります。
浴室はカビが大好きな高い湿度になりやすいです。
換気などはしっかりする共に、開けている時には、他の部屋の湿度に影響が出る事も頭に入れて置きましょう。
日本は基本的に夏に湿度が高く、冬は湿度が低くなります。
このため、夏は汗が空気中に蒸発しにくく、熱中症になりやすく
冬場は木が乾燥して燃えやすくなる事から、木造建築が主流の頃には火事が増える時期であり、現在はインフルエンザやノロウイルスのような細菌・ウイルスが空気中を漂いやすく、感染症の流行が冬に多くなっています。
湿度の健康の影響 まとめ
湿度は毎日天気予報でも聞くフレーズですが、僕はそれを聞いても普段は、湿度低いから「洗濯物が良く乾くなー」くらいにしか考えないのですが、こうやって湿度を掘り下げていくと、様々なことが湿度から影響を受けている、あるいは湿度に影響を与えていることが分かります。
快適空間や美容・健康のために、家の湿度について少し考えてみるのはいかがでしょうか?