部屋トレ膝を痛めないコツ
最近は動画などでも部屋で簡単にできるトレーニングやエクササイズの情報提供を行う方も増え、外出できない状況で重宝します。
ただし、部屋でのトレーニングをしていると膝に痛みや違和感を覚えるという方も少なからずいます。
今回は部屋トレと膝の痛みについて簡単に書いていきます。
部屋でのトレーニングのメリット
まずは多くの方がご存知だとは思いますが。簡単に部屋でトレーニングをすることのメリットを書いていきます。
天候に左右されない
雨など天気はもちろん、気温が高い(高すぎる)・低い(低すぎる)という場合にも空調を使用して運動に適した安全性の高い環境でトレーニングできることがあります。
分かりやすいところでは、近年夏の暑さによる熱中症は社会的な問題にもなっていますが、冷房で適温を保つことでリスクを抑える事ができるという点などで安全性を保つことができます。
出かける手間が無い
部屋から出ずにトレーニングできるので、ジムなどにわざわざ出向くことなくできるという面で、継続をしやすいことも大きなメリットです。
特殊な道具は必要としないトレーニングもたくさん動画サイト(YouTubeなど)にありますので、まだ見たことのない人は「部屋トレ」で一度検索してみてください。
部屋トレの必要性
今回この記事を書くに至った理由の一つに
2020年新型コロナウイルスによる緊急事態宣言があります。
今はすでに解除され、家の外へも出られるようになりましたが、緊急事態宣言中は1カ月以上家に巣ごもりすることになった方も多くいました。
そして、外に出られるようになった後、知り合いの母親が「急に下半身が動かなくなった」と救急車で病院に搬送されるということがありました。
診察の結果は「下半身の筋肉の著しい減少」というもので幸いにも病気ではありませんでしたが、運動不足は気が付かないうちに私達から日常生活を奪うのだという事を認識させられる機会となりました。
家から出られない、という場合にも運動不足だけでなく、機能維持という面で部屋トレは重要な働きを持つと言えます。
部屋トレで膝を痛める?
では、題名の内容に入っていきます。
部屋トレでどうして膝を痛めてしまうのかというと、家の床がフローリングで、騒音防止のため厚く硬い床というのが増えてきたためです。
硬い地面でのトレーニングは下がクッションにならないので、衝撃が膝などの関節に集中しやすく、負担が大きくなってしまうことから故障の原因となります。
外でも地面が土や芝である場合とコンクリートでは膝への負担は大きく異なります。
ただし、外でコンクリートの上を走る際にはクッションのあるスポーツ用のシューズを履くことである程度衝撃を和らげることができますが、室内では靴下を履くか、素足かという具合になるので、直接足に衝撃が加わります。
畳の上だと膝への負担は減りますが、畳が傷みやすくなるので、注意が必要です。
部屋トレで膝への負担を減らすには?
部屋トレ時に膝への負担を減らすには下にクッションとなるものを敷くとだいぶ楽になります。
僕は不要になった座布団やヨガマット、ジムになるような衝撃を吸収するマットを用途によって使い分けています。
おススメはヨガマットやジムにもあるようなダンベルを落としても平気なマットですね。
安定性も高いですし、ある程度広く敷けるので少し動きのある運動もできます。
座布団は個人的には気に入っていますが、安定性に欠けるので、バランスを崩しやすくおススメはできない感じです。
ただ、アンバランスな状態で体幹を鍛えたい場合になどには良いので、ある程度運動習慣のある方には良いと思います。
ちなみに座布団の上で足踏みをすると砂浜に足を入れたような感じで歩きにくく、それも好き嫌い大きく分かれる要素になると思います。
僕が膝を痛めた経緯
昔僕が部屋トレで膝を痛めた時の話を少し。
長女と歩数計を持ち、どちらが多く歩けるかを競った時期がありました。
僕は仕事場ではあまり歩かないので、家に帰ってから、部屋をグルグル回ったり、テレビを見ながら足踏みしたりしていました。(外へ出たら良かったのに・・)
そして1日2万歩~3万歩という生活を続けて2週間くらい経った頃、膝の内側に違和感を覚え、趣味であるフットサルをする時には膝にサポーターを巻かないと痛くて仕方がないという状態になりました。
生活に変化があったのは家の中を歩き回るようになったことだけだったので、すぐに理由が分かり、少し休んでみると、膝の痛みはきれいに消えました。
このように、そんなに固くないと思われる家の床の上でもそれなりの運動量になれば膝に負担がかかります。
それを踏まえて、自粛生活中体重増加が気になって以降は座布団の上で3万歩生活をしていましたが、膝が痛くなることはありませんでした。
やはりどんな環境で運動するのかは重要です。
痛みが出た場合には
では、すでに膝が痛いという場合にはどうしたら良いでしょう。
柔らかいものを敷いた上でなら問題なく動けるというのであれば、運動量や負荷を減らしながら継続しても良いですが、基本的には膝を使わないでできる上半身の運動などに切り替えることを推奨します。
柔らかいものの上を歩いても痛みやちょっとした違和感があるという場合には、いったん運動を中止して、痛みや違和感がなくなるまで待った方が良いです。(数週間から数カ月になると思います)
無理をしてしまうと圧倒的に直りが遅くなります。
初期のうちにきちんと関節を休めて治すことは大切です。
日常生活でも痛むという場合には一度病院に行って診察を受けることが大事です。
痛みの理由が本当に地面と運動量の問題なのか、実はその他の要因があるのかは素人では到底分かりませんから、病院できちんと診てもらうことで対策が立てられるようになります。
家でのトレーニングは手軽で健康維持にも重要ですが、それが原因でケガをしてしまっては本末転倒ですから、体の状態を意識しながらケガの内容にトレーニングを楽しみましょう。