まごわやさしいは日本人に不足する食材を摂取するための合言葉
まごわやさしいという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは摂取を推奨する食材の頭文字をつなぎ合わせたものです。
ま⇒豆・豆類(豆腐など含む)
ご⇒ごまなど種子類
わ⇒わかめなど海藻類
や⇒やさい
さ⇒魚をはじめとした魚介類
し⇒しいたけなどきのこ類
い⇒芋類
こうやって並べてみると、
これらの食材が、食卓に並ぶことが少ないと感じる方が多いと思います。
そのくらい現代人にとって、これらの食材を食べる機会が減少しているという事でもあります。
まごわやさしいの取り入れ方
例えば、今日は「ま」豆類から豆腐をメインにした料理と「い」の芋類を中心にした煮物を作ろう
こんな感じで簡単に取り入れていければ良いと思います。
専門家の中には、まごわやさしいを全て1日で摂取するべきという方もいて、理想がそうであることはわかるのですが、とっかかりとしてのハードルが非常に高いので、こういった置き換えのように、今まで肉だったメインに週に数回豆腐や魚の日があるというくらいの手軽さで始めてもらえればと思います。
それが上手く定着したのならば、
「芋の煮物に椎茸も入れよう」
「魚の付け合せに野菜を使おう」と広げていけば、いずれ、その家庭の食卓には様々な食材がバランスよく使用されるようになるでしょう。
食材の偏りは栄養の偏り
それぞれの食材には特徴的な栄養素が含まれています。
・ゴマなど種子類や魚は良質の脂(油)を含んでいます。
・野菜はビタミンと不溶性の食物繊維
・海草はミネラルと水溶性の食物繊維
・きのこは低カロリーで食物繊維を含み
・芋類は炭水化物を含み、食物繊維も豊富です。
・魚はたんぱく源としても非常に有用です。
この様にそれぞれの特徴があるわけです。
まごわやさしいに含まれない食品である肉類なども、飽和脂肪酸を含むたんぱく源として優れていますが、このような食材は外食などでも非常に摂取する機会が多い(過剰)であるため、バランスを取るためには、まごわやさしいの食材を増やして、それ以外は少し減らすくらいが現代人にはちょうど良くなります。
「まごわやさしい」の手軽な摂取法
まごわやさしいを全て取る方法として有効なのは
汁物です。
特にみそ汁、けんちん汁、お澄ましという和食の汁物は、芋やきのこ、野菜とも相性が良く、魚介もあさりを始め、違和感のない食材が多いことから、すべてのまごわやさしいを手軽に入れられる料理となります。
仕上に上からごまをパラパラ
1人暮らしの方などは、汁物で摂取する方法はおすすめです。
具だくさんでお腹も膨れるので、おかずのボリュームを抑えることもできます。
まごわやさしいを取り入れた食生活 まとめ
まごわやさしいは基本的に現代人の摂取量が少ない食材です。
このため、まごわやさしの食材を取り入れるだけで栄養的なバランスが劇的に良くなる人が少なくありません。
特にこういった食材はやたらと安くなることが少ないことから、外食やコンビニ弁当などでもあまり使用されないので、自分で用意する必要があります。
昔ながらの食材でありながら、食べる機会の少なくなったこういった食材を取り入れて、健康的な恩恵を受けられるようにしていきましょう。