グラスフェッドビーフって何?
糖質制限を本気で行っている方はグラスフェッドビーフという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
僕が糖質制限に興味を持って読んだ「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」という本では、糖質の摂取を控えるとともに、摂取するたんぱく質や脂質もクリーンなものでなければいけないということで、たんぱく質も脂質も摂取できる良質な食材としてグラスフェッドビーフが挙げられていました。
グラスフェッドとは牧草のことで
牧草を餌にして育った牛、ということです。
牛が草を食んで生きるのは普通じゃないの?
と思いますが、これが案外そうでもなくて
現在は餌として安価な穀類などを餌にして育てられていたりします。
「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」の著者は、穀類が体の中で炎症を生み出すことから摂取しないことを推奨しているので、穀類を食べている牛についても比較的非推奨の立場を取っています。
この安価な穀類の内容が質の悪いトウモロコシなど含まれているなどの理由から、
原料については安全性が確かでないため、(この場合は遺伝子組み換えなど)リスクもついて回るというのが理由の一つです。
さらに牧草で育てられる牛は、環境的にも大きな牧場でゆったりと生活しています。
日本の牛舎を見ればわかりますが、穀類を食べている牛は手狭な所に詰め込まれがちです。
本来食べるべきものを食べ、本来生活するべき環境で育った牛こそがクリーンなエネルギーだという事ですね。
実際に食べ比べると穀類を食べていた牛肉は雑味も出てきてしまいます。
あるべき姿でない生活をしていることで。
ストレスなどの影響から、栄養価も低くなってしまうことが分かっています。
日本の有名な和牛などもノビノビと牧場で暮らしていますよね。
グラスフェッドビーフ購入時の注意点
出荷の間際の数週間だけグラスフェッドで育てて、商品名として「グラスフェッド~」と書いている商品もあります。
そのため、ネットで購入する際には、商品説明などを良くみてから判断する必要があります。
ここでは牛肉としてグラスフェッドビーフを取り上げましたが、これはグラスフェッドのバターでも同じです。
グラスフェッドのバターは実際僕もコーヒーに入れたりしていますが、濃厚でおいしいです。
やっぱり味に違いが出てしまいますね。
食材の安全性と栄養価
グラスフェッドがメリットとなるのは、通常の飼育をされているものにデメリットがあるからです。
本来の生態と異なる暮らしをすることでのデメリットなども考慮していきましょう。
こういった食肉系の安全性で問題になるのは。
餌の穀物に、病気にならないように抗生物質が含まれていて、それが人の口に入る時にも残留しているというもの。
以前、こだわりの鶏肉メーカーの方が鶏の育て方をレクチャーしているテレビ番組があったのですが
そのオーナーの言葉に「うちの餌には抗生物質は入っていない」と自信満々に言っている場面があって、それを見た僕は、「じゃあやっぱり他の所は抗生物質入れているだな」と痛感させられました。
とはいっても、実は抗生物質は飼料添加物として認められています。
反面、使用する際の注意点などは国でも挙げています。
抗生物質を使用することで消費者に起こること
抗生物質が人間の体内に不要に取り入れられることによる問題点としては
体の中にいる菌やウイルスが抗生物質への耐性を身につけてしまい、いざ抗生物質を服用する必要がある場合に、効果を挙げにくくなってしまうことがあります。
風邪などで安易に抗生物質が処方されることもあって、抗生物質に強い菌やウイルスも多くなってきています・・・
これに追い打ちをかけてしまうのが最大の問題点です。
すぐに体い悪いというのではないでしょうが、人類にとっては真綿でジワジワと首を絞めていく行為とも言えます。
こういった栄養・安全性に優れているグラスフェッドの牛肉はなかなか町のスーパーにはなかったりします。
そこで紹介するSAITO FARMさんHP上でしっかりとグラスフェッドビーフの何たるかも説明してくれているので、正直ホームページを見るだけでも勉強になります。
グラスフェッドビーフに興味を持ったり購入してみようという方には、ホームページを見てみるだけでもおススメです。
グラスフェッドビーフのSAITO FARMさんの情報はこちら
こういった食の安全性についての問題は肉だけに留まりません。
うちの職場に農家の娘がいるのですが、売り物の方の畑のものは決して手をつけないようにとうるさく言われていたそうです。
これは「売り物だから」という意味ではなくて、「安全性」の問題らしく、家で食べる安全な方の野菜を食べるように言われていたそうです。
農薬の使用量など全然違うとか・・・
安全性は二の次で、見た目や形、安価であることが優先されているのが実情です。
これはもちろん、僕達消費者の問題でもあります。
食材を購入する際に「1円でも安い物」と、言いながら探してしまう。
僕達もスーパーを回っている時には安全性よりも価格を優先しがちです。
需要がそうであれば、もちろん供給する側もそれに合った形で供給します。
僕達が購入する物の選択比重として価格を少し下げて、安全性を重視するようになれば、供給する側も売れるものを供給するので、変化が出るでしょう。