痛風は食生活よりも遺伝子変異と体質の影響が大きい疾病

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痛風

痛風はとにかく痛い病気

痛風は風が当たっても痛い

ということからついた病名です。

実際に僕が学生の頃、先生が痛風の発作が出たので休みということがあって、

大人が痛くて出てこられないほどのものなのだと強く印象に残っています。

痛風は食事との関連性が強いと言われていた

そんな痛風は長らく、ビールなどに含まれるプリン体が影響していると考えられて

痛風=ビールを飲み過ぎる人

こんなレッテルを張られることが少なくありませんでした。

尿酸の結晶化したものが神経に当たって痛くなるので

尿酸値を改善することが、痛風を抑えるための方法とされました。

尿酸値を下げる食品である

卵・ピーナッツ・シリアル・スキムミルク・チーズ・黒パン・柑橘以外の果物

これらが推奨され

尿酸値を高める

ビールなど酒類・ジャガイモ・ジュース類・肉類・魚卵など

これらは避けるように言われていました。

その一方で、こういった尿酸値のコントロールを目的とした食事を行っても、その結果が芳しくなく

通院すると、服薬で抑えるということが多くなってきました。

痛風は遺伝や体質が主な問題点を考えられている

服薬で、発作が起こらないように、あるいは発作を抑えるようにする方法へシフトした理由としては

痛風の原因として食べたものの影響は少なく、遺伝の変異などに関連していると考えられるようになってきたためです。

ここに至る理由としては、尿酸値を高める食材を使用せずに、尿酸値を下げる食材を豊富に使用した食生活を送っても、尿酸値に影響は微々たるもので、実際に尿値を上げるという食材を食べたからと言って優位に血液中の尿酸値が上がるという事も無いことが分かってきたことがあります。

痛風の考え方 注意点

では、

「なんだ、痛風とビールは関係がなかったのか、じゃあ明日からビールを飲んでも良いな」ということでもありません。

微々たる尿酸値の上昇とはいっても、量や体質によって影響は受けます。

それが、習慣になってしまえばそれこそ

塵も積もれば山となる

ということ、影響がないとは言い切れません。

すでに痛風の気配のある方は、生活習慣を正すという意味でも、バランスの良い食事を心がけていただきたいと思います。

最近の痛風事情 まとめ

痛風は食事からの尿酸値の影響は少なく、体質や遺伝子変異による部分が大きい

とはいっても、食事生活が乱れたり、酒類をいくらでも飲んで良いというわけではないので、食事や飲酒の習慣によっては発作を誘発する可能性はあります。

最低限の注意をしつつ、医師と相談しながら通院のスタイルを確立することが、上手な痛風との付き合い方で、できれば発作が起こらないようにしたいものです。

凄く足が腫れるんですよね・・・見ているだけで痛そうなので、本人の痛みは想像を絶するでしょう。