父親の運動習慣が太りにくい子どもを作るかも

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親からの影響を受ける子ども

まだマウスでの実験が行われた段階ではありますが、父親の生活習慣に運動が習慣化されている場合、子どもが肥満になりにくくなるようだという報告が出てきています。

http://diabetes.diabetesjournals.org/content/early/2018/10/03/db18-0667(リンク先は英語)

これは、父親の運動習慣がある場合に、高脂肪食(高カロリーの食事)を摂取した子どもが肥満になりにくい傾向があったということが示されています。

まだ、どうしてなのか?という根拠は示されていませんが、確かに父親がスリムな家庭は子どもに肥満が少ないようには感じます。

可能性としては、

・父親の運動習慣によって太りにくい体になったという特性が受け継がれている

・父親に運動習慣があれば、それに見合った食事の調整になる(動きにくくなる程食べないなど)ので、その習慣が伝わるため

こういった面から広がっていくのではないでしょうか?

人間の場合は遺伝による要素より、生活習慣の同一性

ただ、人間にも同じような遺伝上の仕組みがあったとしても、それに満足したり過信したりすることは非常に危険と言えます。

良く、「○○という病気に代々かかりやすい家系」という表現をすることがありますが。

僕個人としては、遺伝による病気になる可能性の高さはもちろんあると思う反面、生まれてからの生活習慣によって改善、あるいは改悪される部分大きさも感じるところです。

例えば、親が肥満だと子どもも太りやすいのは

・子どもは自分で食事を用意できないことが主なので、肥満の親と同様の食習慣を送ることで肥満になる、肥満になりやすい食習慣が身につく

・肥満の方は運動習慣がないことが多く、そういった生活を見ている子どもが自然と活動量の低い生活を送るようになる

要するに、遺伝子による遺伝ではなく、生活習慣が後天的に遺伝というか、伝わることで、その家庭の習慣が「ある病気にかかりやすい状態」を招きやすいという方が強い因子だと思います。

ただ、こういった面からも、親が運動習慣のような正しい習慣を身につけておくことは遺伝上だけでなく、生まれた後に身につく子どもの生活習慣にも直結する部分と考えることができます。

僕の父親は僕が小学生の頃、マラソン大会前の練習に付き合ってくれました。

まだ小学校低学年の頃とはいえ、父親に歯が立たなかったのは強く印象に残っています。

こういった思い出があると、自分も子どもに対して同じように振る舞っていることに気が付きます。

教育というか、子育ても遺伝するのかもしれません。

虐待を受けていた子どもが、自分の子が生まれると虐待する側になるというケースも少なくないようです・・・

これは、その人が「その方法の子育てしか経験したことがないから」と言い換えることもできると思います。

本人が辛い思いをしている筈なので、好んで行っているとは思いたくありません。

このように個人的には遺伝的と簡単に片づけるよりも

DNAレベルのもの、知識や経験などを親から受け継いだものを含めての遺伝と考えています。

父親の運動習慣が子どもに与える影響 まとめ

親の影響は少なからず子どもにも出てきます。

せめて、子どもの前ではそれなりの親でいたいものです(自戒を込めて)