【学校給食の問題点】 学校給食は栄養価、食習慣的にも牛乳頼みで課題が多い

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学校給食

学校給食の問題点

自分の子供が小学生になり。給食を食べるようになると、月々の献立表が配られるのですが、個人的に内容を見て「良いね」と思ったことがありません。

思う内容としては

「この内容で本当に表示されている栄養価が摂取できるのだろうか?」

「献立を立てている栄養士は思い入れがあるのだろうか?」

という点です。

 

これはもちろん各地域の栄養士の方が立てて、それを学校では実践しているだけなので、地域によって差異はあると思いますが、今回はありがちな課題を中心に書いていきたいと思います。

 

学校給食の問題点1:牛乳に頼りすぎ

僕が子供の頃から給食には毎回牛乳がついていました。

昔は「水分として栄養的に優れている牛乳が出ているんだな」くらいにしか思わなかったものですが、自分が栄養士なって見えてくることがあります。

 

牛乳はたんぱく質を多く含みますし、脂質も乳脂肪を含んでいます。

このため、エネルギー、たんぱく質、脂質の数字を手軽に稼ぐことができます。

もっとも充足させにくいカルシウムもしかりです。

 

個人的に見て牛乳を抜くと学校給食の栄養価は全く不十分なものになることを感じています。

その日ごとの摂取たんぱく質が記載されていますが、半分以上は牛乳から摂取することになっている量です。

このため、栄養士が学校給食の献立に記載されている栄養の数字をパッと見た時には「この献立でこんなにたんぱく質取れるの?」と思い、少し考えて「あー牛乳の分の栄養価も入ってるからなのか」という具合になるくらい牛乳に頼った作りになっています。

牛乳さえ入れておけば、食事で補う栄養が少なくて済むので、手軽と言えば手軽です。

 

限られた給食費の中でやりくりするための方法でもあるのでしょうが、個人的に疑問に思う部分もあります。

その疑問というか不満な点は

牛乳を飲めない子供はどうなるのか?

牛乳はアレルギーの他に乳糖不耐症と言われる、飲むとお腹を下す人も少なくありません。

 

飲めない人がある程度いることが分かっている牛乳にこれだけ栄養のウエイトを乗せてしまう献立だと、それを摂取できない人は毎日栄養価が不十分である状態を放置されていることになります。

・体を作るのに重要なたんぱく質を十分に摂取することができていない

・ホルモンの材料となる脂質も足りない

・骨や歯を強くするカルシウムも足りない(ただでさえ充足率が低いのに)

しかも、上記のように牛乳に頼った献立は毎日のように行われているわけなので、毎日牛乳を飲める子供と飲めない子供には毎日これだけ摂取する食事の栄養価が変わるということになります。

 

では、飲めない子供には相応の対応があるのかというと、残念ながら、学校給食では個別の対応は縮小される一方であり、対応されないことが多いです(むしろ対応してくれるのがレアケース)

今後は食文化も様々なルーツを持つ人が増えていきます。

ベジタリアンだったり、乳製品を口にしない文化を持っていたり・・・

 

そもそもアメリカでは牛乳の摂取を推奨しておらず、ドイツでもドルトムントというサッカーチームは中学校世代までは牛乳の摂取を推奨していますが、それ以降は非推奨であったり、牛乳に対する評価自体がバラバラです。

その牛乳にあまりに給食も大部分を依存している現在の学校給食は綱渡りの食事と言い換えることができます。

 

学校給食の問題点2:食文化の重要性と喫食率

子供の學校の給食試食会に参加したことがあります。

もちろん職業などはあえて口にはしません(笑)

 

そこで学校栄養士の方が

「うちの市では、和食文化の大切さを伝えるために和食の比率を高くしています」と言っていて、それ自体は良いと感じました、ただ、続いて出た言葉は

「でも、和食は好まれていないようで、和食の日は食べ残しがすごく多くなります、でも私たちはこれを続けていくつもりです」

 

んん・・・個人的に以下の点について突っ込んで聞こうか悩んだのですが、事前に嫁に「余計なことを言うな」とくぎを刺されていた(こいつははっきり言うぞという謎の信頼感)ので、次回以降に持ち越して心に留めています。

・和食の良さを伝えることが先にあるべきではないかな?

・嫌いなものをたくさん出されたら和食離れが加速するだろうが対策は?

・食べ残しが多いということは想定している栄養が摂取されないという意味だがそこはどのように考えていますか?

 

和食はたしかに無形文化財にもなっている素晴らしいものです。

一方で食の多様化によって、様々な料理を選んで食べられることも素晴らしいことです。

 

きちんと和食を多く実施するという取り組みの意図や進め方などが確立していない、食べる子供にさえ周知されていないのに行ったところで、それは一部栄養士や自治体の価値観の押し付けにしかなりません。

本当に何をどう考えているんだろう? 次回があればオブラートに5重くらい包んで聞いてみようと思います。(同業者の思いやり、介錯になる可能性込み)

 

学校給食の問題点3:家でも出ないような組合せが出る

ある日の給食

パン・スパゲッティ・芋メインの副菜

全部炭水化物かよ!

と、芸人さんなら思わず突っ込みたくなる内容の献立がありました。

家でもここまでやらないでしょう。

ライザップのスタッフが見たら失神するんじゃなかろうか・・・

 

こんな献立が可能な背景には問題点1の牛乳神話があります。

たんぱく源がないけど牛乳に入っているから、脂質も少ないけど牛乳に入っているから・・・このように牛乳ありきの献立作成がおかしな献立を平然と出してしまえる背景ともなっています。

本当に牛乳飲めない子についてどう思っているのか・・・

學校給食だけは戦後からの食文化が強く残りすぎてしまい、進歩が少ないように思えてしまいます。

 

学校給食の問題点 まとめ

ここに地域ごとの課題やらを加えていくと長くなり過ぎるので、大まかな点だけで終わりにしたいと思います。

 

保育園の食事の方が余程考えられていると感じてしまいます。

最近は保育園で配布される献立は目を通すけれども、小学校の方は精神衛生上よろしくないので、僕の目に入らないようにしてもらっています。

飽食の時代と言われるほどの時代なのですから、特に成長期である最も栄養接種の重要な時期である子どもの食べるものについてもう少し本気になっても良いと思います 。

子供が牛乳を飲めないというご家庭は、他の部分で不足分をどう補うかを検討してみることも良いと思います。

帰宅から夕飯まで時間がある場合にはたんぱく質を含む間食を用意する等、学校給食に依存しない(できない)ことを頭に置いておきましょう。

今回は同業者に対し厳しい内容になってしまいしたが、たまには良いでしょう。