PFCバランスと食事バランスガイドについての疑問

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食事バランス

PFCバランスと食事バランスガイドについての疑問

PFCバランスと食事バランスガイドは、それぞれどういった食事が好ましいかというモデルであると共に、現在の食事が健康的であるのかどうかという指標としても使えるものです(でした)。

昔がPFCバランス、現在食事バランスガイドという感じですが、今回はこういったバランスガイドについて個人的に思う疑問を書いていきます。

PFCバランスとは

厚生労働省が定めていたPFCバランスとは

P プロテイン=たんぱく質

F ファット=脂質

C カーボハイドレート=糖質

このエネルギーとなる三大栄養素をどのようなな割合で摂取するのかというガイドでした。

詳しく書こうと思って厚生労働省のHPを見に行ったら、無かったことになっていることに驚きましたが・・・

PFCバランスで検索しても厚生労働省も農林水産省も食事バランスガイドが出てくるようになったみたいです。

PFCバランスが廃れた理由

では、なぜPFCバランスが黒歴史がごとくなかったことにされるようになってしまったのでしょうか?

PFCバランス上、日本では脂質からのエネルギー摂取を20%程度に抑えるように、アメリカでは25%~30%に抑えるようにとしていました。

ところがアメリカでは飽和脂肪酸が心疾患につながるとしている一方で不飽和脂肪酸にはそれらを予防する働きがあることなどから、脂質の制限自体に特に意味はないとして、脂質の上限を撤廃しました。

脂質がいくらでも摂取して良いとなれば、糖質、たんぱく質の基準となる数字も決まらなくなるので、自然PFCバランスがその根拠を失いました。

給食現場ではPFCバランスが残っていることも

ところが

このPFCバランス、実は給食の現場ではまだ信じられていたりします。

この理由として

・基準がないと献立が立てにくい

・栄養士がこういった情報をそもそも知らない

・糖質の割合が55%から65%くらいと多く、米などは安価なのもので賄えるので、食材費的に助かる

こういった微妙な理由でそのまま使っていたりします。

個人的にはそこの状態に合わせた食事バランスを考えることも栄養士の仕事だと思うので、数字合わせよりもやりがいは広がったと思いますが、数字合わせの方が好きな方も根強くいるようです。

食事バランスガイド

PFCバランスの衰退によってできたのが食事バランスガイドです。

これは食事のバランスを取ることで健康のコマが回りますよ、という理解できるけれど意味が分からないという感じのものです。

どうしてこんな感じの悪い言い方をするのかというと、食事バランスガイドは一般的に分かりやすいように作ってあるそうですが、そもそも皆さんは存在をご存じでしょうか?

ここを見るくらいの人であれば知っていることはあると思いますが、では実際に活用したことのある方はいるでしょうか?

これは日本全体を見てもごくごくごくごく少数でしょう。

食事バランスガイドの疑問点

更に、個人的に問題と感じる部分に

食事バランスガイド通りの食事をすると恐らくPFCバランスが元々設定されていたものにほぼ近くなると思います。

P:F:C=20:20:60くらい

糖質の割合が多すぎると思います。

日本人は糖尿病の予備軍が多いと以前から問題提起されています。

その原因となるのは糖質摂取による血糖の上昇であるはずです。

糖質を摂取しすぎると、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンが大量に必要になるのですが、日本人は欧米人に比べて、インスリンを一生の間に生産できる量が少ない、あるいはインスリンが効きにくくなる(感受性の低下)など、糖質の摂取が欧米の人たちよりも向いていないことが分かっています。

ちなみに脂質とたんぱく質は食べても血糖値が上がりません。

特にアメリカでは上記の通り脂質は元々25%~30%摂取がバランスが良いとされています、これは糖質は日本人よりも割合的に摂取率側がるという意味でもあります。

日本人よりも糖に対する強さを持っている民族よりも進んで等を摂取するべきと唱えるこの手の基準については個人的に信用することができません。

ちなみに

経口で摂取するたんぱく質が不足した時には筋肉などを分解して血中アミノ酸を作ったりと、替えが効きません。

同じく経口で摂取する脂質が不足した時には、体脂肪を分解して、脂質を作るしかありません。

そしてたんぱく質と脂質は、それらを分解することで体を動かす糖質を作ることができます。

糖質だけが足りなくても代用することが可能なのです。

その糖質の働きは

・エネルギー源となる

・血糖値を上げる

この2点のみであることからも、現代的に積極的に糖質を摂取するメリットはほとんどないでしょう。

糖質は避けなければ自然と口に入る物

そして、現代では口に入るほとんどの料理などに糖質が含まれています、

かなり意図的に避けなければ、「糖質が足りなくて困る」という現象に悩むことはありません。

主食だけでも、ごはん・パン・うどん・そば・ラーメン・パスタ・ピザ

1日のうちでこのいずれも口に入れない日があるでしょうか?

それに加えて調味料の砂糖、みりん

デザートはいわずもがなで

加工食品やお惣菜にも必ず多めに糖質は含まれます。

むしろ少し削るくらいの勢いの方が時代にマッチしているでしょう。

PFCバランス、食事バランスガイドについてのまとめ

個人的にこういった基準に対しては

あくまで参考程度

にすることをお勧めしています。

特に国レベルや商売が絡んでいるものになると、「誰かの都合」が入っている場合も多いためです。

実際にこの食事バランスガイドとアメリカのヘルシーフードピラミッドを見比べてもらえれば、そのあまりの違い(ほぼ真逆)に驚きます。

食事バランスガイド

アメリカで考案された産業の影響を省いたヘルシーフードピラミッド

それぞれ上記の名称をクリックしてウィキペディアを参照してみてください。

まぁ、食事バランスガイドについては食糧自給率の向上も目的としていると明確に定義されているので、「お米を食べて欲しいんだな」など、国として健康とどちらを優先するつもりなのだろうかと勘繰りたくなるような内容となっています。

あくまで参考ということですね。