脂肪肝はあまり関心を持たれないが悪化すると病気につながる

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肝臓

脂肪肝は怖いのか大したことないのか?

健康診断で脂肪肝の診断を受ける方は一定以上います。

糖尿病予備軍とほぼ同じく4人に1人が脂肪肝と言われています。

それだけ一般的なため、脂肪肝くらい大したことない

という感覚の方も多くいます。

ただ、脂肪肝にしても、大したことのない脂肪肝から、命にかかわる脂肪肝まであります。

今回は現代社会では身近になってしまった脂肪肝について書いていきます。

脂肪肝はお酒を飲む人のものだった

脂肪肝は以前、アルコールを飲む人のなるものでした。

ところが食生活が豊かになるにつれて、お酒を飲まない人も脂肪肝になるように変わってきました。

食事の欧米化に伴い、脂質やカロリーの多い食事をすることが多くなったことが影響しています。

飲酒の習慣がある人は減っているのに脂肪肝になるひとは増えているのはこういった背景によるものです。

脂肪肝とは

肝臓に脂肪が異常についてしまう状態の事。

肝細胞中に脂肪がついて、肝臓が膨張してしまいます。

実は脂肪肝自体は病気ではないのですが、脂肪肝の状態が続くと肝炎を始め、完治することの難しい肝硬変や肝臓ガンにつながることが分かっているため、早急に改善する必要があります。

脂肪肝の状態であれば運動や食事制限で状態が改善できることも分かっていますので、速めに生活習慣を見直すことが必要ですが、一時的なダイエットでは、一時的に改善しても、リバウンドと共に状態が元に戻る、ないし以前よりも悪化するので、長期的、あるいは生涯継続できるような方法を身につけることが重要です。

脂肪肝になる原因

基本的にはエネルギーの過剰摂取と少ない消費エネルギーでの生活によって脂肪肝になります。

・肥満

・体質(遺伝)

・薬の副作用

・飲酒

・運動不足

こういったところが主な原因となります。

僕もそうですが体質的に食事に気を付けても中性脂肪が高くなる人もいるので、一概に生活習慣のせいだけにはできないものの、それでも食事や運動などを見直すことで、状態の改善はできることが多いです。

※妊娠時にも脂肪肝になり易いことが分かっています。

肝臓疾患で自覚症状が出た時には遅い

肝臓は沈黙の臓器と呼ばれています。

状態が悪くても、黙々と自分の仕事である栄養の吸収や毒素の分解を行います。

ただ、それだけに自覚症状が出てしまうほど悪くなるころには、治すことが困難な状態であることが多く、一気に悪い状態になりやすいことが特徴です、

肝臓が悪くなるとどうなるか

脂肪肝だけの状態では特に自覚症状がないので、肝硬変や肝炎などの症状となりますが。

・食欲不振

・だるい

・痛み

・黄疸

こういった症状が出てきます。

肝臓の状態は血液検査などでも分かるので、気になる方は近くの病院で検査を受けてみることをお勧めします。

なぜお酒を飲む人は肝臓に負担をかけていると言われるのか

肝臓は解毒という仕事を行っています。

お酒のアルコールは栄養の吸収を後回しにしてでも優先的に行われます。

アルコールは人体からすると「毒」というわけです。

このため、アルコールの大量摂取は常に肝臓がフル稼働することになりますので、負担をかけすぎることで肝臓を悪くしてしまいます。

日常的に大量のお酒を飲む人はアルコール性の脂肪肝と言われる状態から肝硬変・肝がんへと悪くなるケースが多く見られるのはこのためです。

脂肪肝とその他病気について まとめ

脂肪肝は放置すると、治らない肝硬変や肝がんに移行する恐ろしい状態です。

一方で適正な体重に近づけることなどで改善できるものでもあります。

信号で言えば黄色と言う感じ。

ただ、同じ黄色でも青に近い脂肪肝と赤に近い脂肪肝がありますので、油断せずに青の状態にできるようにしていきましょう。