餅は餅屋に、栄養士は何の専門家? 何でも屋になる事はやめよう!

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僕はこの数年ですっかり仕事の仕方が変わりました。

おかげで、だいぶ仕事量を減らすことができました。

実は現場で働く栄養士の多くは余計な雑務に多くの時間を割いていますが、これらは自分でやる必要のない物だったりします。

今回は僕が他の人に丸投げしている仕事について書いていきます。

誰かの役に立てば嬉しいです。

栄養士の仕事の範囲は実は狭い

栄養士は栄養についての専門家です。

調理はそれに付随してできた方が良いというスキルで必須ではありません。

ただ、雑務的に栄養士は様々な仕事をしないといけない実情があります。

・食器などの購入

・厨房機器の購入・修繕

・グリストラップ(下水・排水関係)などの洗浄・管理

さっと思いつくだけでもこのくらい

もっと時間をかければ様々な雑務が思い出せるでしょう。

これらについて僕は以下のようにしています。

食器は本来

①カタログをめくってどれが良いか選ぶ

②見積りを業者に依頼

③必要な書類を作って、上司の許可を取ってから購入

特に手間と時間がかかるのは圧倒的にです。

後は流れ作業というかルーティンになりますので。

僕はこの①②を丸投げしています。

食器業者の担当さんに電話して

「○○に使用するお皿でこういったものを探しているので、何点か見繕って見積り送ってください。サンプルももらえるとありがたい」という旨の電話を入れて待つだけです。

そこで気に入ったものについて③の手順を行うだけです。

自分が仕事する時間は電話する10分程度と書類作成だけで済みます。

この方法の何が良いのかというと

・僕よりも食器に詳しい人が選んでくれる(しかも無料)

・選んだ食器について「どうして選んだか教えてくれる」

・結果的に利用する方は僕が選ぶより良いものを使うことができる

こういった面からサービスが向上しているという点です。

食器の専門家でもなんでもない栄養士が首をかしげながら長時間選ぶ食器よりも、食器の専門家がしっかりと選んだ方が良いものを購入できるというのは簡単に思いつくところです。

なのに、なぜか栄養士は自分で食器を選ぶ傾向があります。

自分の仕事だと強く思い込んでいるんでしょうね・・・

実は僕はこの手抜きな方法にしてから、食器に詳しくなりました。

手を抜いているのに(笑)

業者さんとのコミュニケーションが増えたので。

自分で何でもやらないことのメリットはこんなところにもあります。

この方法で厨房機器はメーカーさんに投げるし、グリストラップも専門家にお任せ。

自分で考えると自分の知る限りの知識内でしか対応できないので、専門家に任せます。

専門家は新しい知識も仕入れているので、そういったことを教えてもらうだけでも非常に勉強になります。

栄養士はあくまで栄養に関しての専門家で、厨房機器その他についてはそれぞれの専門家がいるのでどんどん頼りましょう。

誰に何を頼めば良いのかが分かれば、仕事の量はぐっと少なく、そして早く済ませることができるようになるでしょう。

なぜこの方法を導入できない栄養士が多いか?

では、これを伝えても、同じ会社の栄養士がこの方法を取らない理由について挙げていきます。

これは個人に勝手に思っているところもあるので絶対ではありませんが

・誰に頼めばよいのか分からない

・自分の仕事を誰かにやらせている感覚になってしまう

・自身が仕事している感を得るため

こういった点が理由だと思っています。

結局、誰かに任せることを

・手抜きだと思ってしまう。

・自分で行うことで満足感を得る

でも、他の人からすると、専門家に依頼することを手抜きだとは見ませんし、自分の満足感のためにサービスが低下してします実情を受け入れていないというのは少し困ってしまいます。

柔軟な思考を身についていくことが、今後自身を守ることにもなると思います。

専門性を持つ他人に任せて時間を作る必要性

僕がこれらの方法で作った時間は、

・栄養士として新しい知識を身につける時間

・今まで見落とされていた仕事上の課題の発見

これらに当てられています。

忙しさから、見て見ぬふりをしていた部分や無意識に問題と思わないようにしていた部分というのは、探せばいくらでもあるものです。

時間に余裕を作る事でこういった課題に取り組むことができるようになりました。

つまり

いくら時間を作っても、作った時間の使い道は無数にある。

だからこそ、誰かに任せられる部分を任せること=手抜きになる事はない

というわけです。

ただ献立を立てて、日々の業務に追われるだけで満足であれば、それを否定することはしませんが、時間は有限ですから満足のできる使い方をすることは重要だと思います。

栄養士の専門性 まとめ

僕の仕事は厨房が上手く機能するように、それぞれの専門家に仕事を依頼すること。

もちろん栄養士としての仕事は専門分野として取り組みますが、それ以外については僕よりもそれぞれ能力の高い人がいるわけですから上手にお願いしていきます。

そのなかで信頼関係も築くことができます。

僕も4月に新しい施設に移りましたが、以前から付き合いのある業者さんは引き続きお世話になっています。

これができていれば、突然の異動などでも戸惑う事もありません。

栄養士としてその仕事、自分でやることが望ましいか? 他にもっとできる人に頼めるものか?

ここを基準にまずは考えてみるのはいかがでしょうか?