発酵食品を食べることのメリット
発酵食品と言えば、チーズ、ヨーグルト、納豆などの健康的な食材が多いことからも
発酵食品=健康的というイメージは定着していると思います。
とある健康系のテレビ番組ではなんでもかんでもトマトとヨーグルトで解決できると括るので出演者にもツッコまれることがあったほどでした。
具体的に発酵食品を食べることで得られる健康効果について書いていきます。
発酵食品が身体に良い理由
具体的に発酵食品のどんなところが身体に良いのでしょうか?
発酵食品のメリット① 栄養をを吸収しやすくする
発酵には、たんぱく質を分解してペプチドの状態にすることが含まれます。
本来は体の中でたんぱく質→ペプチド→アミノ酸と分解されます。
途中まで分解されているため、消化吸収しやすく、胃や腸といった消化器官への負担も少なくすることができます。
更に、ペプチドは一緒に摂取した食事の栄養の吸収も高めてくれることが分かっています。
このため、カルシウムのサプリメントやプロテインで吸収を高めるために添加されていることもあります(CPPなどと記載)
食べているのに何となく栄養になっている気がしない方などは発酵食品を食べてみるのも一つの方法です。
また、ペプチドは血圧を安定させる作用がある事でも注目が高まっています。
牛乳だと下痢をする人でもヨーグルトやチーズなら大丈夫ということもありますが、これもペプチドに分解されていることが理由だと考えられています。
牛乳のたんぱく質であるカゼインに対し耐性を持たない人がお腹を壊すので、このカゼインが分解されているチーズやヨーグルトなら大丈夫、という事が多いです。
発酵食品のメリット② 微生物から健康的な栄養を摂取できる
大豆を納豆にする時には納豆菌を利用して発酵しますが、この納豆菌の働きによってビタミンKという血液をサラサラにする栄養を摂取することができます。
ヨーグルトは乳酸菌を多く摂取できます。
この他にも抗酸化作用を持つものなどがあり、それぞれ発酵に関わる微生物からの恩恵を受けることができます。
発酵食品の種類
特に日本では発酵した食品を使う習慣が昔からあり、種類が多くなっています。
①大豆由来の発酵食品
みそ、しょうゆ、納豆、テンペ
納豆以外は調味料として使用されます。
納豆はビタミンKを含み、それ以外についてはペプチドやアミノ酸を多く含んでいます。
②水産由来の発酵食品
塩辛、魚醤
こちらも魚のたんぱく質を分解したペプチドとアミノ酸を多く摂取できます。
③牛乳由来の発酵食品
ヨーグルト、チーズ
乳糖が分解され、乳酸菌を含みます。
お腹の調子を整えてくれます。
④野菜由来の発酵食品
お漬物、キムチ
キムチについてはカプサイシンで痩せるなどの効果もありますが、それは発酵とは異なる面でのメリットなので、キムチとしての良さとなります。
野菜から水分が抜けるので、少し日持ちするようにもなります。
発酵食品のデメリットは?
ここまで発酵食品の良い所を挙げていきましたが、デメリットが一点あります。
それは食塩を多く含む、という点になります。
醤油、味噌、塩辛などは分かりやすいものですが、チーズも牛乳であればほとんど塩分を含まないのに、プロセスチーズなどになるとそこそこの塩分を含むようになります。
塩分の摂取量を気にする方は注意が必要です。
発酵食品の健康効果まとめ
発酵食品は体に良い成分を多く含みますが、塩分が多い
これが、今回の内容のまとめになっています。
このことから、味付けは濃いめなので、食卓には一品の発酵食品上がれば十分で、身体に良いからと、発酵食品を並べてしまうと塩分過多になってしまうということが分かってきます。
塩分の多さから、味付けが濃いものが多くなり、お酒のお供だとお酒が進みやすくなってしまう点も注意が必要です。
日替わりで少しずつ食べるくらいが本来は丁度良いのだと思います。