日本はファーストフードの規制をするべきか
世界の各国では、生活習慣病の予防のため、様々な規制を行っています。
日本ではこういった規制はまだまだ少ないのですが、今後も生活習慣病の方が増え続けたりするようであれば他人事ではなくなるのかもしれません。
各国におけるファーストフードの規制
北欧・アメリカ・イギリスなどではファーストフードのCMなどを禁じています。
それぞれ子供向け番組のCMとして流さないことや、大手メーカーでは自粛をしていたり。
こういった背景には
生活習慣病予防と共に、ファーストフードの揚げ油などに含まれるトランス脂肪酸の摂取量を減らそうとする意図などがあります。
ファーストフードが入ってくることを食文化への侵略と攻撃的に捉えている国もあるようで・・・
こういった規制はファーストフードに限定されず。
清涼飲料水や炭酸飲料に関しても同様の広告規制などがあります。
正直に言って、最近はカロリーの低い飲料を探す方が大変だと感じているのですが・・
カロリーが低い反面、アスパルテームやスクラロースのような人工甘味料もどうなのかと議論されていたり・・・
日本ではファーストフードが規制されていない?
日本はこういった規制は少ない傾向があります。
それぞれの会社の売り上げを減らす事に直結することから、明言を避ける形です。
分かりやすいのは、食べ物ではありませんが、タバコの受動喫煙対策の遅さで、他の先進国からは、受動喫煙対策の後進国と捉えられています。
タバコを作っているメーカーで働いている人の事を考えたり、税収が下がる事など絡んでいます。
ちなみWHOからは「前世期並みに遅れ」「世界最低レベル」と、他の国々からすでの相当遅れていることを指摘されています。
日本はちょっと前まで、喫煙に非常におおらかでしたからね。
僕個人としてはたった数十年で、ここまで喫煙する人達の肩身が狭くなっただけでも大きな変化なのですが、世界の流れは驚くほど速かったようです。
話をファーストフードに戻しますが、
日本ではファーストフードにそれほど目くじらを立てません。(もちろん立てている人もいますが)
その理由として、日本ではファーストフードばかりを食べる人の割合が少ない事、ファーストフードで提供されるボリュームが常識的であることがあると、個人的に推測しています。
アメリカのファーストフードで提供されるドリンクは、有名店でLサイズは900ml程度あります・・・・
その中で日本は一番小さいそうです。
多ければ良いという訳ではないことがよく分かります。
そして日本のファーストフードは牛丼などを代表として、他にも様々な種類があります。
ピザとバーガーだけに偏らずに生活することもできます。
後はファーストフード店がどれだけ出店しているかという割合
例えばイギリスで最近はファーストフードに対する風当たりが強くなっていて、学校のそばに出店は認めなくなると報道されていました。
このイギリス、人口は日本の半分ですが、ファーストフード店は日本の3倍以上出店しているそうです。
それだけあれば問題にもなりますよね。
でも、それはもちろん需要があるから店舗が増える側面もあるわけで・・・そのものを悪者扱いしてしまうかは難しいところです。
ファーストフード規制について まとめ
日本がファーストフードにうるさくないのは、日本人はファーストフード一択ではなくて、それをあくまで選択肢の一つとしている人が多く、僕のように基本的にファーストフードを避けるようにしている人も一定以上いること等、不健康が=ファーストフードの責任となるほどの影響力を持っていないからではないかと思います。
無理に法で規制しなくても、きちんと食べる側が選ぶことのできる今の環境で進んでいけるのであれば、それに越したことは無いと思います。
ファーストフードだから悪というのもちょっと寂しい話です。