昔から「早食い大食いデブの元」という言葉があります。
若い人は聞いたことないかもしれませんが・・・
大食いは分かるのですが、どうして早く(速く)食べる事が太る原因になるのでしょうか?
今回は早食いがデブへつながる理由と、その他に健康に影響の出る部分について書いていきます。
食事時間が短いこと(早食い)の問題点
僕も仕事をしている時のお昼はどうしても短い時間で済ませたくなってしまい、ついつい早食いになってしまいます。
この短時間で食事を終わらせてしまうことが太ることに繋がります。
問題点1:脳が満腹だと認識するには時間がかかる
人間の脳が満腹のサインを出すのに
食事開始から20分くらいかかると言われています。
逆に言うと、食事開始から20分くらいまでは、ある程度無理に食べることができてしまうというわけです。
食事をしていて満腹感が少しずつ増してくることもありますが、
大体気が付いた時にはある程度苦しくなっていると思います。
それは脳が「満腹のサインを出す頃には本当に満腹近くかそれ以上に食べている」ということになります。
このため、特に忙しいサラリーマンのようにかき込んで食べてしまうと、知らないうちに満腹量を食べていることが多く、オーバーカロリーの問題だけでなく、様々な問題点がでてきます。
問題点:2早食いは消化が悪い
早食いは基本的にあまり噛まないで食事をするため早く食べ切れるので、噛む回数が少ないまま飲み込んでしまいます。
すると胃を始めとした消化器官で大きい形のまま食べたものが入ってくるため、消化するのに時間がかかります。
消化に時間がかかる事でのデメリットとしては以下のようなものがあります。
・血液が長時間消化器官に集中するので頭がボーっとする、眠くなる、集中力が下がる
消化器官が働いているうちは胃腸など、がんばっている器官に血液を多く送るので、他はリラックスモードになります。
このため、早食いをして早く仕事に戻っても集中力の低い時間は、ゆっくり食べるよりも長くなってしまうので、効率的には実は微妙なところです。
・胃のもたれなどの原因になる
胃の負担が大きいので、胃もたれや消化不良などを起こしやすくなります。
・将来的に噛む力が弱くなる恐れがある
噛む回数が少ないので、噛むための力自体が衰える可能性があります。
しっかりと顎を使って噛む習慣をつけたいところです。
早食い防止のコツ
では、早食い防止の方法について書いていきます。
早食い防止のコツ ①良く噛む
1口20回など、昔は標語として良く使われていました。
しっかり噛むことで強い顎を維持すると共に、噛む分時間がかかるので、満腹のサインが出るまでの時間を稼ぐことができます。
慣れるまでは噛むことに非常に疲れる方もいます。
それは今までいかに噛んでいなかったかという証明のようなものです。
早食い防止のコツ ②小皿に分けて食事をする
ワンプレートではなく、しっかりとごはんはお茶碗に、おかずは主菜と副菜を別々のお皿に、と盛り分けることで、かき込み食べを防止することができます。
カレーもごはんとルーを別にして食べる方法もあります。
早食い防止のコツ ③コース料理のお店に行く
フランス調理をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
1皿ずつ、時間を置いて提供される形だと、食事時間がかかるため、ゆとりを持って噛むこともできます。
フランス料理店で、メインが出てくる頃にはお腹一杯という経験をしたことのある人も多いと思います。
本来はそのくらい食べれば十分に満腹だという事になります。
僕もこういった店に行くと、日ごろの食べ過ぎを反省させられることがあります。
早食いは肥満の原因 まとめ
早食いは食べ過ぎてしまうことで肥満の原因となるだけでなく
消化器官に負担をかけてしまう
集中力の低下などを招いてしまう
こういったデメリットを持っています。
日本人は忙しいので、なかなか腰を落ち着けて食事する機会がないものですが、たまには食事の時間を優雅な時間として、ゆっくり食事をする日を設けてみるなどして、早食いをしなかった時のメリットを感じていただければと思います。