食べないダイエットはデメリットが多い
ダイエットというと、食事を我慢して「いつまでに何㎏痩せる」のように極端なダイエットを行ってしまいがちですが、こういった方法にはもちろん健康的なではない理由があります。
特に結婚式や同窓会など、ピンポイントで痩せていたい時期を決めての無理なダイエットはその後の健康に害を与えたり、リバウンドしやすいという傾向があります。
ここでは食べないダイエット、極端に食事量を抑えるダイエットがどうしてお勧めできないのかという点について書いていきます。
食べないダイエットは効果を挙げる?
まずは実際に食べないダイエットで痩せる事ができるかどうかという点について
これは痩せます
ただ、どこかで停滞期を迎えてしまい、体重の減少は止まります。
良く「停滞期を抜ければまた体重減少が始まる」と言われますが、食べないダイエットでそこまでの長期間を行う事は健康的なメリットは大きすぎるので、お勧めできません。
食べないことで痩せる理由
人間の体重は摂取カロリーと消費カロリーのバランスで増減が決まります。
摂取カロリー>消費カロリーで体重は増加
摂取カロリー<消費カロリーで体重は減少
摂取カロリー=消費カロリーで体重は維持
こういった原則があります。
摂取カロリーは食べ物や飲み物で口から摂取されるものが全てになります。
消費カロリーは体を動かすことで消費する分と、無意識に消費する基礎代謝の分があります。
ダイエットの基本は摂取カロリーを減らし、消費カロリーを増やすことで
摂取カロリー<消費カロリーの状態を作りだすことにあります。
食べないダイエットなどは、この摂取カロリーを極端に少なくするので、体重は減少します。
続いては、結果は出るのにどうして極端なダイエットが推奨できないかを書いていきます。
食べないダイエットが推奨できない理由
食べないダイエットは上記の通り、体重を減らすという一点については効果を挙げます。
その反面、デメリットが非常に多いのでおススメすることができません。
ここからは極端なダイエットが招くデメリットについてまとめていきます。
食べないダイエットがダメな理由1:健康的でなくなる
食事から摂取する栄養はエネルギー以外にも様々なものがあります。
・糖質
・たんぱく質
・脂質
・ビタミン
・ミネラル
・食物繊維
エトセトラエトセトラ・・・・
こういった栄養は体に良い効果や健康的な状態を維持するためにかかせません。
たんぱく質が不足すると
・筋肉が減少して、体がたるんで見える
・髪の毛や皮膚の原料なので、不足すると髪、肌のツヤが無くなる
脂質が不足すると
・ホルモンの材料なので、ホルモンの不安定により様々なトラブルが起こる
・肌の脂分が減り過ぎてカサカサになる
ビタミンが不足すると
・特に水溶性のビタミンB群、C,などは毎日の摂取が必要なので、欠乏症状が出る
ミネラルが不足すると
・カルシウムの不足は骨や歯をもろくする
・神経伝達も悪くなる
・鉄の不足は貧血になります
食物繊維不足が不足すると
・便秘になりやすくなります
・腸内フローラが乱れます
代表的なものだけをザックリと書いてもこのように不健康になってしまいます。
食べないダイエットがダメな理由2:代謝が下がり停滞期に陥る
食べ物が体に入ってこない状態というのは、飢餓、飢えている状態です。
人間の脳はこういった際に、「食べ物が手に入らない環境になった」と、危機的な状態であることを認識し、省エネモードに入ります。
この省エネモードは、食べ物が少なくても生きていける体に切り替えるという事でもあります。
基礎代謝が落ちるので、消費エネルギーが減少し、痩せにくくなります。
この結果、食べていないのに痩せないという停滞期に陥ります。
きちんと食べながら痩せる方が停滞期でも辛さが少なく、食べる量の再調整もできることから、食べながらのダイエットはこの面でも推奨されます。
食べないダイエットがダメな理由3:女性は生理が止まることも
理由2に書いてように、食べないことで人間の脳は、現状が危機的な状態であると認識します。
その場合には、子孫をどうするかよりも、現在の個を維持することが重要になるため、生理が止まることがあります。
ここまで来ると、体の機能に支障が出ている、命の維持に全てのエネルギーが費やされている状態となっているので、ダイエットを即刻辞めて、婦人科やレディースクリニックに通院する必要があります。
これは場合によっては将来にまで影響を残してしまうからです。
このように食べない、あるいは極端に食べないことでのダイエットはデメリットが大きすぎる面から栄養士としてはとてもおススメできるものではありません。
目的をしっかりと持つことで健康的なダイエットを
ダイエットの目標は
・キレイになりたい
・太っている自分が嫌
・スリムになって着たい服がある
・好きな人が出来た
こういった理由が多いと思います。
目標を達成するために体重は目安にはなりますが、体重を減らすことだけに集中してしまうとせっかく痩せたけれど
・肌や髪がボロボロ
・不健康
・痩せすぎて見栄えが悪い
こういった影響を長く引きずることになってしまいます。
そんな状態が上記の本来の目的を達成したと言えるのか、そこを見失わないで食べながらダイエットを進めていただきたいと思います。
ダイエット初心者はまず置き換えダイエット
ダイエット初心者、あるいは始めるとストイックになり過ぎて食事を抜いてしまう・・・という方には、3食の食事のうちの1食を置き換えるという方法をおススメします。
抜くのではなく、置き換えているので、我慢している感覚は少なくできますし、置き換えたものにきちんと栄養が入っていれば、今回の内容の様に不健康になりにくいので、まずは1食置き換えて、何週間か様子を見ながら、自分に合った食事量を見つけて行くことを僕は推奨しています。
この商品はフルーツゼリーなどの販売で有名な「たらみ」のものです。
スムージーとなっていますが
たんぱく質+マルチビタミンという側面が強く
1杯58㎉であること、定期購入であれば1杯当たりの価格が他社の物よりも安い点でおススメです。
名の知れたメーカーのもので、この価格と品質であるということは嬉しい所です。
個人的には酵素については加工段階である程度働かなくなっていると思っているのですが、それを差し引いても、置き換えダイエットに使用するには十分なポテンシャルであると思います。
無理なダイエットがダメな理由のまとめ
あまりにも極端なダイエットは以下の様なデメリットがあります。
・基礎代謝を落とし痩せにくい体になる
・栄養の欠乏により健康を損なう
・栄養不足により美しくなれない
・生理不順など、将来にまで影を落とす可能性あり
ただ、無理なダイエットができる人はストイックであり、我慢強い人、真面目な人でもあります。
そのストイックさや真面目さを、自分に合った食べながら痩せる方法、健康的に過ごす方法を探すという方向に向けて行くことで、上手く折り合いをつけてもらえればと思います。