厚生労働白書に記載の高齢者情報について
厚生労働省が出している厚生労働白書(平成28年度)という厚生労働行政年次報告があるのですが、これを見てみると、やはり多くは高齢者についての記載、次いで労働者に対する健康に裂かれています。
ここから特に高齢者についての部分について、感じたところを書いていきます。
高齢になると健康について楽観的から悲観的に
白書内のアンケートで、40歳以上の方を対象に老後の心配ごとを聞くと、健康が最も多くなったそうです。
正直僕が聞かれても健康とお金くらいしか思い浮かばないので、健康に自信ありますが、一応不安だと書いてしまう気もするので、心配事と言うより興味に近い感覚だろうと思う部分もありますが。
老後過ごす場所の理想については病院などが近くにあること等、やはり健康面での心配事が上位を占めていました。
直接の病気ではない不安ごととしても、
体力の衰えが最も多く、その後ガンなど疾病、認知症と移っていきます。
昔は高齢になっても、「自分はまだまだ若い!若いもんには負けん!」という元気なおじいちゃんの印象がありますが、最近は早いうちから老後の衰えについて心配しているイメージに変わりつつあります。
考え方を変える影響のあるものとしては、色んなデータが数値で表されるようになったり、実際に車の運転で高齢者の事故割合が多いなどの報道の印象などもあるのかな、と時代の流れを感じます。
エネルギッシュに年を重ねる
上記のように、自分の加齢に対し不安を感じているという部分が強調されていますが、その反面で、65歳以上になっても働きたいと答えた方は7割に達し、意欲と体力に不安があると答える人達と同様には見えないほどエネルギッシュです。
この背景には、経済的な不安もあるのですが、それだとしても働こうという意欲がすごいですよね・・・
僕はどうやって早くリタイアしようかと考えているくらいなのに。
仕事をリタイアすると生きがいや、社会とのつながりが途絶えてしまうと考えている様子もアンケート結果からは見られ、単純に経済的な理由だけでなく、老後についても社会とのつながりを積極的に持とうとする面などは本当に尊敬に値します。
日本人ならではと感じられる二面性
老後の不安を尋ねられると、多少弱気に感じられるほどネガティブな意見が上位に来ますが、自身の老後の生活のイメージを尋ねると、そんな不安を感じているなど嘘のようにエネルギッシュな内容です。
この辺りは日本人の謙遜する部分などが表現されているのかもしれません。
奥ゆかしい。
実際に近年は高齢でも健康にエネルギッシュに過ごされている方は増えていると思います。
僕は早朝にスポーツジムに通っていますが、かなりご年配と見受けられる方も一生懸命トレーニングをしていて、そういう風に年齢を重ねたいものだと思いながら、刺激を受けて自分のトレーニングを行っています。
高齢化社会という問題は言われるようになって随分と立ちますが、今の所そこまで深刻ではないし、人口は増えた後は減少する傾向はどの先進国でも同様です。
そして高齢の方が多い事や元気な事はもちろん良い事です。
医学の発達であったり、様々な情報を個人で集めることが容易になったことにより、自身での健康管理を行うことができるようになったことは大きいのではないでしょうか。
更に「いつまでも健康に」という健康寿命についても、運動の習慣や、正しい食習慣を身につけた方が増えていくことで今後、更に伸びていくのではないかと期待しています。
寿命が延びれば人口の中で、高齢者として扱われる方が増えていきます。
今後は、いくつになっても元気にいることで、高齢と言われる年齢自体(現在は65歳以上)をかなり上方修正しても良いのではないかと、国や社会に訴えていくことができると良いと思います。
定義が変われば高齢化社会ではなくなって、長寿社会とか、ポジティブな名称にしても良いと思いますが。
健康で長生きは人類の夢とも言える部分ですからね。