栄養士の好き嫌い
先日、人前で話す機会があったのですが
そこでもっとも盛り上がったのは
質疑応答内の
「栄養士さんの嫌いな食べ物はなんですか?」というものでした。
確かに「今回の話の内容とは全く関係ない質問でも良いですよ」とは言いましたが(笑)
もちろん栄養士も人の子ですから食べられないものもあったりします。
人に対して「偏食はしない方が良い」と立場上とはいえ言いがちな職種の人が一体どのようなものを嫌いなのかというのは案外興味のある話なのかもしれません。
ここは至って正直に
「ナスが苦手です」
「でも食事に出てきたらちゃんと食べますよ」と、話しをさせていただきました。
矢継ぎ早に
「どういうところが嫌いですか?」と(笑)
僕は歯ごたえが苦手なので、それを伝えました、
みそ汁に入るとぐちゃっと崩れてしまい・・
漬物にするとキュッキュッと激しく主張してくる歯ごたえ。
今でも苦手です。
でも、仕事柄、味見などしないといけないこともあるので、我慢しながら食べているうちに何とか食べられるようになりました。
もちろん気持ちに勢いをつけないといけない部分はまだまだありますが。
こうして人は少しずつ食べられるものが増えていくのでしょう。
ちなみに厳密には、ナス以外にもグロテスクなものが食べられない傾向があります。
虫系などなど・・・
これを言わなかったのはちょっと嘘をついたと言えるかもしれませんが、話すと時間がかかって他の質問を受け付ける時間がなくなってしまうので・・・と自己弁護を
好きな人の方が少ないと思いますし。
栄養士という立場上
個人的には
他人に厳しく、自分に甘いということは避けようと考えています。
例えば僕が太っているのに、相手には「健康のためにはもっと痩せるべきだ!」とか
自分が嫌いで食べないものを他人には「食べないとダメだ!」とか・・・・
好き嫌いは相手にも見えない部分かもしれませんが、なんというか相手に対する誠実さが足りない気がするんですよね。
こういう後ろめたさは滲み出るものだとも思うので、信用や信頼と言う部分にも関わる上に、自身の嫌悪感にもつながるので、無いに越したことは無いと思っています。
そもそも
太っている栄養士に「痩せなさい」と言われても・・・・
いますけどね実際、どういうやりとりするんでしょうか?
見学してみたい。
すごい手法とかあるのかも。
話が逸れましたが、個人的には相手に求める以上は自分でも達成できること、と思っているので、将来的に虫とか相手に勧めなければいけない時代がきたならば、もちろん食べますよ・・・・ええ。
なるべく来ないでほしい未来ですが。