ナスの健康効果は色素にあり
ナスは野菜の中でも好き嫌いの分かれるものでもあります。
そんなナスの健康効果は特徴的な紫色の色素にあります。
ナスニンと冗談のような名前で呼ばれるその色素はアントシアニン系のもので、抗酸化作用があります。
アントシアニン系色素の特徴
アントシアニンは紫色の色素です。
アントシアニンが注目されるきっかけとなったのはフランス人が脂質の多いフランス料理ばかり食べているのに健康なのは赤ワインに含まれる抗酸化作用を持つポリフェノールが理由ではないか?と考えられ、研究されて以降です。
抗酸化作用は美容成分として注目されていましたが、最近は疲労物質に対する有効性も注目されつつあり、疲労軽減、回復を早めるという点からもその健康への効果についても大きな期待をされています。
更に、最近ではアントシアニンのサプリメントを摂取することで糖尿病についての指数や脂質異常症についての指数に改善が見られることが分かってきており、今後も様々な分野への有効利用が検討されていくでしょう。
ちなみに最近はアントシアニンやビルベリーの成分が視力回復に良いと言われてサプリメントも盛んに販売されていますが、今のところこれを裏付けるデータはありません・・・
ナス自体の栄養は少な目
ナスはその90%以上が水分でできているため、栄養素が多いとは言えません。
特徴として以下の2点があります。
- 水分の多さが、体温を下げてくれるということ
- 汗で失われるカリウムを多く含むことから、夏場に積極的に食べたい野菜
ナスが油と相性が良い理由
ナスは焼いたり揚げたりすることでも美味しく食べることができます。
この理由は非常にシンプルで、ナスに多く含まれる水分が油と入れ替わるためです。
特に揚げるという作業は水分と油を入れ替える作業そのものなので、水気の多い食品を挙げる時には激しく「バチバチ!」となります。
この油が旨味を引き出したり、甘さを増すことに役立つことで、ナスは美味しくなります。
難点は過剰な加熱はカリウムを損失させるので、美味しさを優先するのか、栄養摂取を優先させるのかは悩ましいところです。
ナスの健康効果 まとめ
ナスの健康効果については「色素が本体!」と言えるものになっています。
1回、あるいは一つの献立に大量に使用したり食べるものではありませんが、ナスはみそ汁に漬物と脇役としても様々なところに顔を出せる食材なので、上手く毎日の食事に使用することで、摂取量の確保はそんなに難しくなく達成することができます。