卵は1日1個までというのは昔のお話
僕が若い頃には卵はコレステロールの過剰な摂取につながることから
卵は1日1個までと言われていました。
これは、はるか昔の研究に基づいていた言葉で、最近はすっかり1日に2~3個食べても問題ない(医師からコレステロールを制限されている場合を除く)という事が定着しました。
今回はどうして昔は卵を1日1個と言われていたのか?
今は数個食べることを大丈夫とするようになったのかを書いていきます。
卵が1日に1個と考えられていた理由
兎に卵を与えたところ、体内のコレステロールが増えたということがこの根拠となっていました。
ただ、これは兎が草食動物であること、本来食べるものに卵は含まれないことから、ある時から信憑性を失っていきました。
人間は雑食で、卵も昔から食べる習慣がありました。
草食動物との比較では、消化・吸収の仕組みなどが異なっていて当然です。
現在は卵を複数食べてもOK
では、どうして今は卵を数個食べてもOKになったのでしょうか?
卵は確かにコレステロールを多く含む食品です。
それを摂取しているのですから、草食・雑食の違い以前にコレステロールの摂取は確かなはずです。
人間は体内でコレステロールを合成している
実は、人間は食べ物からコレステロールを摂取していなくても、体内で合成しています。
そしてこの合成している量が、食べ物からの摂取よりも多いという事も分かっています。
このため、卵を1個多く食べるかなどの問題がそこまで大きな差ではないということになって、現在の2~3個くらいは食べても大丈夫だろうという流れになっています。
もちろん卵の栄養価の高さがこの背景にはあります。
デメリットよりもメリットが大きいというところです。
食べ物(卵)からのコレステロールは気にしなくてもOK?
流石にこれは気にしなくて良いとは言えません。
卵の卵黄はたくさんのビタミンなどを含む代わりにコレステロールが高くなっています。
そして、卵黄のみを使用した食べ物を大量に食べることは、体への影響も考慮しなくてはいけなくなります。
特にマヨネーズは卵の卵黄のみを使用した上に、油脂を更に使用しているため、コレステロール・カロリーともに非常に高く、たくさんの量も簡単に摂取してしまうことができることから、高コレステロールのみならず、肥満などのリスクも向上します。
そして洋菓子は卵を多く使用することが多く、中には卵黄だけをふんだんに使用するものもあります。
こういったものを毎日の習慣として摂取してしまうと。
体内の合成量に比べて食事から摂取するコレステロールは微々たるもの
という前提が崩れてしまいます。
何事も適量はここでも大切となります
卵は1日1個は間違え まとめ
今回の卵のように、昔の常識が今の非常識なっていることもたくさんあります。
100年後には再び卵は1日1個となっている可能性も、絶対にないとは言い切れません。
基本的にその時代の科学力で証明されている範囲で僕たちは考えていくしかないためです。
そのため、常に新しい情報を求める姿勢は大切になります。