飲み会シーズンに食中毒が多いのはなぜか?

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飲み会と食中毒

実は飲み会シーズンは食中毒が多くなります。

特に忘年会・新年会の時期は、ノロウイルスの流行する時期とばっちり一致しています。

今回は飲み会で気をつける点について書いてきます。

お店での食中毒はニュースになりにくい

飲み会シーズンに食中毒なんて聞いたことがない

という方も多くいると思います。

このからくりとしては、施設(学校・病院・旅館などなど)では、基本的に同じ献立をみんなが食べる傾向があり、その中に食中毒の原因が入ってしまえば、一気に食中毒患者が数十人から数百人という単位で発生するため、大きなニュースになります。

一方の飲食店では、個別に調理や加熱をされる、みんなが違うメニューを頼むという点から、同じ店で食べても、同じメニューを同じようなタイミングで食べた人しか食中毒になりません。

このため、お腹が痛くなったとしても、その人数は少なく

食中毒であっても、本人がただの腹痛や風邪症状と勘違いしてそのままスルーされてしまうという事が多く、食中毒の報告が少ない、あるいは食中毒だと判明しても被害者数が少ないので全国的なニュースにはなりにくく、一般的に知られる機会が少ないという違いがあります。

そもそも食中毒は食中毒症状のある患者が病院に受診することで医師が発見し、保健所などへ報告することで表面化します。

飲食店や家庭での食中毒はうやむやになったもの、本人は無自覚なものが実は大量に隠れています。

飲み会シーズン食中毒防止として気を付けること

では、具体的にどういった点に気を付けることで、この時期の食中毒を予防することができるでしょうか?

・自分達で火を通すものは十二分に加熱、あるいは自分達で手を加えるものがないお店をチョイスする。

居酒屋のコースメニューには鍋物や焼き物など、自分達で火を通すものが出てくる傾向があります。

こういった点はについて、加熱が不十分であっての食中毒は非常に多くなっています。

自分達で調理する満足感もあるのかもしれませんが、気をつけないと食中毒に繋がります。

僕も過去に網焼きのお店で食中毒になりました。

今思えば焼いてくれていた人が加熱不十分だったのでしょう。

特に魚介類については加熱の不十分さが食中毒に繋がりやすいので、冬場は避けるくらいでも良いと思っています。

・お店もシーズンは忙しいので過信しない

飲み会シーズンはお店も忙しく、厨房が十分に回っているかどうか微妙なお店(特に安いお店)はちらほら見受けられます。

このため、味や加熱具合は食べながら変なところはないかを気を付けるくらいが良い(それじゃ楽しくないというのは確かですが)と思います。

お酒が入ってくると味覚も信頼できなくなってくるんですけどね。

お酒の飲めない人に気を付けてもらうなどが落としどころという感じです。

・嘔吐(物)に注意

飲み会はハメを外し過ぎて、ついつい自分の許容量を超えてしまうこともあります。

そして嘔吐する人もでてくるわけで。

飲み会シーズンはお店の外などでも、誰かの昨日のなごりを見かけることがあります。

ここで注意してほしいのは

ノロウイルスは保菌者の嘔吐物や便に混ざって外へ出て空気中に漂うことで二次感染を引き起こすということです。

特に嘔吐物が乾燥してくると、ウイルスが空気中を漂いやすくなるので爆発的に感染者を増やすことになりかねません。

こういった形跡には近寄らない、マスクを着用しておく(それでも十分とは言い切れませんが)という防御策を講じることが必要です。

ただの飲み過ぎなのか、食べたものが悪かったのかはウイルスが目に見えない物である以上、すべて疑ってかかる必要があります。

こういった点から飲み会シーズンは食中毒に気をつけなければいけない時期でもあるということが分かると思います。

飲み会シーズンの食中毒 まとめと僕の体験記

上記の僕が食中毒になった時の体験談として

悪酔いしたと思ったら嘔吐して、お腹が痛くなったところで

これは食中毒だ!

と気が付きました。

頭痛やら嘔吐くらいは悪酔いや二日酔いでも起こる症状です。

このため、本人ですらそれが食中毒であるかどうか分かりません。

そして分かったところで薬もないので、通院しません。

このため、そのお店で食中毒が出た、という事実は誰も知らないうちに無かったことになります。

僕の場合も、忘年会だったので、参加者に嫌な思いをさせるのもなんだし、症状が出たのも僕だけなので敢えて誰にも言っていません。

知っているのは僕の家族だけで、知っている人がそのお店は何となく避ける、実害としてもその程度となります。

食中毒は案外身近に隠れているものです。

その体調不良は本当にお酒のせいだけですか?