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早食い・大食いが太ると言われる理由
早食い大食いデブの元(素)
そんな言い方が昔からあります。
大食いが太るという点は摂取カロリーが増えるので理解しやすいですがどうして早食いも太ると言われるのか?
そして、現代人はとにかく忙しい身で、削るといったら食事時間や休憩時間位しか思い浮かばないなんて方もいるのではないでしょうか?
今回はどうして早食いがいけないのかという点についてまとめていきます
早食いのデメリット
①食事のマナーとして好ましくない
②咀嚼(噛む)回数が少ない、あるいは丸呑み
③胃腸への負担が大きくなる
④満腹になる前にたくさん食べられてしまう
⑤味付けが濃くなりがち(味の濃い物を好む傾向になりやすい)
大きく分けてこの辺りではないでしょうか。
デメリット①:食事のマナーとして好ましくない
早く食べることを意識しすぎる事で、かき込み食べなど、食事のマナーとして好まれない食べ方になってしまうことがあります。
そもそも「落ち着いて食べることができない」というだけで、高級店など場所によっては嫌悪される原因にもなります。
デメリット②:咀嚼(噛む)の回数が少ないあるいは丸呑みをしてしまう
デメリット③:胃腸への負担が大きくなる
この2つはセットで紹介していきます。
噛むことで食べたものと唾液を混ぜ合わせることが最初の消化にあたります。
ここで糖類・炭水化物を唾液中のアミラーゼが分解してくれます。
ほとんど噛まない、あるいは丸呑みをすることで、この消化の第一段階を飛ばしてしまうので、食べ物は胃へ大きな塊のまま落ちてしまうし、炭水化物もほとんど分解されずに次の行程へ進んでしまうので、胃や腸への負担が大きくなります。
胃に大きな塊のまま落ちてくるので、そもそも胃に滞留している時間が伸びます。
すると、胃が重たくて動きたくないという時間が長くなりますし、消化・吸収時には人間の体は血液を内蔵に集中するので、その他の血流が少なくなる影響で頭がボーっとするなど、集中力の欠如が起りやすくもなります。
胃に食べものが居座る時間が伸びるので、胃酸もその分多く出ます。
逆流性食道炎や胃が荒れる等、早食い&大食いによると思われる消化器系の不調は案外あります。
デメリット④:満腹になる前にたくさん食べられてしまう
「お腹がいっぱいになったよ~」というサインは脳が出しています。
それで僕達は「もうお腹いっぱいで食べられない」と感じる事ができます。
この満腹サインは視床下部にある満腹中枢という部分から出るのですが、サインを出すための条件として以下の2点があると考えられています。
・食事開始から20分程度の時間が経過しないと満腹のサインを出さないという説
・血糖値や胃に食べ物が入った重量により満腹のサインが出るという説
どちらにしてもしっかりと時間をかけて噛むことで、食事の時間を伸ばす、口腔内で炭水化物を分解することで血糖値を上げるというどちらの要素も満たすことができます。
反面早食いだと血糖値が上がりきらないうちに相当量を食べる事ができ、食事時間も短いので、満腹のサインを出す前に食事自体が終了してしまいます。
そうなると、本来満腹のサインを出す量を越えて食べてしまっていても、満腹のサインが間に合わず、余計な量を食べてしまうことで、過剰なエネルギー摂取をしてしまい、太りやすくなります。
デメリット⑤:味付けが濃くなりがち(味の濃い物を好む傾向になりやすい)
味覚は舌にあります。
そのため、口にある間しか味は感じることができません。
しっかり噛むことで、食品の中に含まれた調味料や素材の味をしっかりと感じることができますが、ほとんど噛まなければ表面上に付いた味しか感じられないため、比較的しっかりとした味付けのものを好むようになりやすいです。
調味料もノンカロリーではありませんし、砂糖などが増えてしまえば、摂取カロリーも毎日に食事で少しずつ多くなってしまいます。
チリも積もれば・・・というわけで、これもやはり太りやすい原因になります。
早食いのデメリットまとめ
早食いは満腹のサインが出づらく、それ自体が大食いにつながり、それが肥満という結果になりやすいことから
早食い大食いデブの元(素)という言葉ができたのでしょう。
それ以外にもマナー面や消化器官への負担など、早食いのメリットと言える時間の節約のために小さくない犠牲を払っているという面もあることを頭の片隅に入れて置いてもらえればと思います。
意識して噛む回数を増やすだけでも食事時間は伸びます。
最初はそれをすごく面倒に感じるのですが、時期に食べる量自体が減っても満腹感を味わえることを理解すると、食事の量が減り、相対的に食事時間が短くなってくることもあります。
そしてしっかり噛む習慣は顎の筋肉を鍛えます。
老後もしっかりと形のある物を食べる、アゴを鍛えるという面からも、人生にとってプラスの影響が大きいと思います。