ダイエットは冬が本番?
以前はダイエットは汗をたくさんかく季節である夏が基礎代謝が高まるので効果的だと言われていました。
最近はこれが実は正反対で、冬の方がダイエットに向いていた!という話になっています。
今回はこの冬にダイエットが向いている理由について書いていきます。
寒い季節の方が基礎代謝は高まる
基礎代謝とは
・生きていく上で必要な呼吸
・筋肉の維持
・無意識に行われる心臓などの拍動や体温の維持
こういったことで消費するエネルギー(カロリー)のことを指します。
この基礎代謝は案外バカにできないだけのエネルギーを消費しています。
たとえ話として、爬虫類は変温動物であり、自分で自分の体温を調整できません。
このため、日中は日に当たって体温を上げたり、体温が上がり過ぎたら水に入る必要があります。
そんな爬虫類は何も食べない状態でもかなり長く生存することができます。
個体差はありますが、あの体の大きいワニでも何も食べずに1ヶ月生きながらえることが出来たりします。
一方で哺乳類・恒温動物について数日食べないだけで命にかかわります。
それだけ体温の維持に使用するエネルギーは大きいものだということが分かります。
夏は冬よりも体温調整の必要性が低い
夏の気温は30℃から35℃くらいの日中の気温の日が多くあります。
これは人間の体温である35~37℃に近いので、運動などを行って体温を上げない限りは体温を調整する幅は小さくて済みます。
そして冬の場合は最低気温は体温と20℃あるいはそれ以上に異なるので、下がろうとする体温を維持するために、大きなエネルギーを使用します。
ちなみに上記の爬虫類は冬場は無理せず冬眠したり、日の当たる場所にいる時間を長くしたりしています。
この様に、体温を維持するためのエネルギーとして冬場は体が常に体温維持の働きをおこなっているので、基礎代謝が増え、何もしていない状態でも使用するエネルギーは増えます。
そこで、運動など更にエネルギーを利用する行動をしてブーストをかけることによって、他の季節よりも痩せやすくなる、という仕組みです。
夏の方が有利な点も
夏は夏バテなどもあり、食欲が湧きにくいという点で、食欲のコントロールが冬よりも容易です。
冬は鍋だったりとしっかりと食べられるものが美味しくなる時期でもあり、寒さを避けるために本能的に脂肪をつけたいという部分からも食欲が増しがちです。
そして夏の方が運動時にたくさん汗をかくので、「やった感」を得やすく、モチベーションを保ちやすい点もメリットです。
更に、夏に痩せることで水着や露出の多い恰好になった時に周囲に違いを見せつけやすいので、そういう意味でのモチベーションも高めやすいというてんがあります。
こういった部分については夏の方が優位ですが、そこは人としての意志の強さで、何とか冬でもがんばってもらいたいところです。
ダイエットは寒い冬が効果的 まとめ
・体温調整が大変なのは夏よりも冬
・そのため冬場は基礎代謝が大きく、何もしなくてもエネルギーを消化しやすい
・食欲は出る季節なので、摂取カロリーには注意!
・モチベーションは夏の方が高まりやすい
体温調節のため、とはいえ冬場の運動はあまり寒い恰好で行わないようにしてください。
風邪をひいて寝込むというのは避けたいところです。
そして、夏の方ががんばれるという人は、もちろん冬でなければダメということではないので、夏にがんばってもらっても大丈夫です。