インスタが痩せすぎ流行の元凶? 体重は減らせば良いというわけではない

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体重は減らせば良いというものでもない

生活習慣病・ひいてはメタボリックシンドローム(こっちは少し廃れた感じ)が問題と言われて随分経ちます。

様々な疾病が肥満をリスクとしていることが多く。

太っていること自体が悪のように言われていますが。

これと同じくらい僕が最近気になっているのは

ダイエットしたら痩せ過ぎになってしまった。

痩せる事の快感に取りつかれてガリガリになっているのに、更に痩せようとしている。

という状態です。

インスタなどの影響による痩せすぎに注意!

特に影響力のある芸能人の方に影響されての傾向の方がチラホラと見られ・・・

①そういった方(有名人)が、インスタグラムを始めとした環境で写真を公表する。

②ファンやメディアが、それを褒めたり、痩せ過ぎではないかと心配したりする(要するに注目する)

③周りは痩せている自身の様子を褒め称える(人も多くいる)ので、(恐らく)どこが適度なラインか分からなくなって、ガリガリになっているにも関わらず、もっと痩せたい!と発言してダイエット続行

④タレントの動向は一般の女性に影響があるので、同じように痩せようとする方が(少なくない数で)出てくる。

⑤インスタグラムに真似たファンなどが、同様のダイエットをして写真をアップする。

⑥ソーシャルメディアの特徴として、そういったものも共有されていくので、新しい価値観になる。

⑦このご時世に健康的でない栄養失調状態の方が(数多く)完成!

という様子が見られます。

女性に聞くと、男性から見て健康的で魅力的な女性像を目指すよりも。

女性同士で共有しているダイエットの成功象である、一般的な痩せ過ぎ状態になりたいという願望になるのではないかと言っていました。

ただ、この発言の信ぴょう性は低いというのが僕の見立てです。

僕の知り合いにはガリガリの女性がいないので、恐らくそうであろうという、僕の立ち位置とそんなに変わらない所からの発言なので(笑)

僕の見解では

ダイエット=痩せる事になってしまい。

本来の

ダイエット=健康的で魅力的な体を作るはどこかへ行ってしまう現象が起こるのだろうと思います。

そして「元に戻りたくない」願望もあるのでしょう。

そういった意味ではストイックと言って差し支えないと思います。

こういった人には筋肉つけると姿勢も体つきもきれいになると教えてあげたい。

ストイックな部分を筋トレと正しい食事に向かわせたら、きっと素敵な体になれるのに。

体重を減らし過ぎる 痩せすぎのデメリット

前置きが長くなりました。

痩せ過ぎることで起こるデメリットを紹介

栄養失調状態になる

たんぱく質不足

たんぱく質不足になり血中アミノ酸の不足を補う必要がある為、全身の筋肉を分解してアミノ酸を作る→筋肉の減少

筋肉が減少するので、基礎代謝が下がり、消費エネルギーが下がる→痩せにくい体に

運動機能も下がる→将来的なロコモのリスク増大

たんぱく質でできている爪・髪・肌の質が悪くなる→健康的に見えない外見

脂質不足

ホルモンの材料不足で、正常にホルモンを作れなくなる→生理不順などホルモンバランスが乱れる

油分が不足する→カサカサの乾燥肌になる

カルシウム不足

血中カルシウム不足を補う為、骨や歯からカルシウム流失→骨粗しょう症のリスク増大、歯も脆くなる

神経伝達に関わる栄養素→神経系の不安定、情緒不安など

ここに挙げたのは、頑張ってスムージーやマルチビタミンなどで、ビタミン・ミネラルは補っても不足しがちなものだけですが、それでも悪影響はこれだけ多くあります。

なぜ不足しやすいのか

特にたんぱく質と脂質はそのものがエネルギーの摂取とイコールになります。

たんぱく質1g=4キロカロリー

脂質1g=9キロカロリー

このため、ダイエットでエネルギーを削ろうと思うと、糖質と一緒に(脂質だとむしろ糖質よりも優先的に)削られてしまうので、不足しがちです。

痩せようと思うとどうしても脂肪だけでなく、筋肉も落ちてしまうのはジレンマで、ボディビルダーでも、如何に脂肪の燃焼を増やして、筋肉は維持するのかは、ひとつのテーマとなっています。

どこまで痩せるかは結局本人次第

ここでは痩せ過ぎも良くないよー、と書き連ねましたが。

個人的には

最初にどうして痩せたいと思っていたのか?

これさえブレなければ、何キロまで絞ろうとも自由でもあると思います。

これがブレることで最初に書いたように歯止めが効かない体重減少のスパイラルに突入しがちです。

友人にもパワーとクイックネスの両方が必要なスポーツのために適正な体重を目指していたのに、途中から「体重計の数字が減っていくことが楽しい」と言い出すケースがありました。

目的がスポーツの競技力向上から、ただの体重減少に移った瞬間でした・・・

説得するのにだいぶ時間を要しました。

パワーを残しながら体重を減らすのは大変なので、本当に体重を減らしたいなら方法から見直さないといけないんですが、競技力についてはどこかへ行ってしまったようで。

痩せるという快感に負けたとも言えます。

そういった風に、結局どんな体になりたいのかは本人が決める事で、こちらが決めたマニュアル通りの「健康的な体」ではないわけです。

最初から肋骨が浮くくらい痩せてやる!

と言うのであれば、不健康だとしても目指すのは有りです。

ただし、その途中や後で起りうるデメリットは理解していないと、将来的に健康を害することになるので

知らなかった、こんなはずじゃなかった。

という事にはならない程度に知識をつけてからダイエットして欲しいと思います。

そして、できればその自分の理想とする体に向かう正しい道については栄養士など、専門の人に相談できると良いんですけどね。

基本のきの字を教わってから始める事の大切さを最近は痛烈に感じます。

日本ではダイエットに成功する方が少ない

だから色々なダイエット情報が無責任に氾濫していて、上手くいかなかったとしても、それが合わなかった、と逃げられるし、成功した時に起こるデメリットについても、そんなにやり遂げる人がいないし、気にしない・・・

情報を流す方にもそういった無責任な部分を感じ取ることができるダイエット法も多く見てきました。

自己防衛の意味も込めて、ただ痩せるのではなくて、健康的な体を目指して欲しいと思います.

せっかく痩せたのに、痩せすぎて不健康になったらもったいないの一言人つきますので。