糖尿病は具体的に何が怖いのか
もう10年以上前の話になりますが、僕の母親の兄は糖尿病で亡くなりました。
世の中では糖尿病の怖さはあんまり知られていないように思いますが、症状が出始めると様々な困難が待ち受けるものです。
一般的に生活習慣病はそれなりに進んでしまうまでは無症状で、痛みなど全く伴わないので、危機感は薄いものです。
でも、一回酷くなると後戻りできない部分もたくさんあるので注意して欲しいなと思います。
成人病と言われていた
糖尿病・高血圧・脂質異常症・高尿酸血症が
生活習慣病と名前を変えて随分経ちました。
そもそも成人でなくてもかかる。
生活習慣が原因で起こる疾患だということで名称が変わりました。
そしてこの生活習慣病の状態に肥満が重なると
メタボリックシンドロームと呼ばれる状態になり、
がん・脳血管疾患・心疾患との関連が強く疑われています。
特に糖尿病は40代の2人に1人が予備軍と言われるくらい日本に蔓延している病気です。
でも、何となく、
「血糖値が高いから医者に説教される」くらいの印象の人が多く感じます。
最も恐ろしい壊疽とは
壊疽(えそ)と言われる症状は耳にしたことがある方もいると思いますが。
血液がドロドロになること、血管が詰まってしまうことで、細い血管から先に血液が流れなくなってしまうと、必要な酸素と栄養が末端まで届かなくなる為、部分的に死んでしまうことを言います。
特に体の末端に当たる手や足から起こりやすいので、注意が必要です。
そして壊疽が進まないように、体の切除という選択をしなくてはいけなくなります。
実際に壊疽を起こした母の兄の状態
最初は手の指・足の指を切るくらいで済んでいましたが、段々切らなくてはいけない部分は広がっていき、最終的には本人が「だるま」と言って苦笑するような状態でした・・・・もちろんこっちは笑えませんが。
そして、それだけに留まらず、舌と男性器も切りました。
途中からは意識障害も起こっているので、本人の想いを聴くことはできませんでしたが、進行していくその様子は、本人だけではなく家族を始めとした周囲にも精神的にダメージを与えるに十分なものでした。
僕の周りにはガンで亡くなった人はいないのですが、ガンの進行を見守るしかないという状況になったら、同じようにこんな気分になるのだろうか、と考えさせられました。
糖尿病の重度に至るまでの様子
母の兄は元々恰幅の良い男性でした。
年齢的にもまだ50代の後半でしたから、本人も状態がこんなに悪くなるとは最後の方まで考えていないようでした。
状態が悪くなって透析が始まると医者に告げられた際には
「透析が始まれば自由に食べて良いって聞いたことがあるぞ」など、特に大変なことになっているという自覚もない様子でした。(当時の僕には少なくともそう見えました)
実際はここからは急転直下という言葉がふさわしいように症状は悪化の一途を辿るのですが。・・
糖尿病由来の意識障害
糖尿病の症状のひとつに意識障害があります。
痴呆のような感じで、日を追うごとに誰が誰だか曖昧になり、最終的には何を言っているのか分からない状態にまでなります。
最期まで覚えていたのは久しぶりにお見舞いに行った僕の妹でしたが、その時病室にいた他の人はすでに認識できない状態でした。
痩せていく
入院当時は糖尿病という事もあってかなり太っていたのですが、入院後は、食事量の変化ももちろんあるでしょうが、糖尿病の症状である痩せが進んで、見る見る痩せて、最後には修行僧のようになってしまいました。
当時を振り返って
僕も頻繁にお見舞いに行けていた訳ではありませんが、それでも会うたびに、外見的な変化が大きすぎて、何とも言えない気持ちになったのを覚えています。
今回はこんな症状があるよ、ということを分けて書いていますが、このすべてが同時進行で悪化の一途を辿るので、本人もまわりもつらいものです。
糖尿病、甘く見ずに向かい合ってもらえたらと思います。
おまけ
僕が「栄養士になる」
と進路を決めたのは、母の兄の状態が酷くなった頃だそうです。
僕としては、その状況が影響した気はしていないのですが、周りの人はにそう感じたようです。
無意識で思うところはあったのかもしれません。
それほどまでに考えさせられることの多い経験だったのだと、今は思います。
血糖値対策のサプリメントはどんなものがあるか?
ほとんどの商品については
難消化デキストリンを含むことで、血糖値をの上昇を緩やかにするものですが、
個人的には難消化デキストリンであれば、Amazonなどで、安価でそのものを購入できるので、そっちを何かに溶かして摂取した方が安価であり、効率も良いかな、と思っています。
現在期待しているのはサラシアですね。
発表されている研究内容で、血糖のコントロールをすることができることが分かっています。
アーユルヴェーダでも使用されるものであり、アメリカで特許が取れているので、
まだ今後の主流になるかは分からないのですが、一つの選択肢になる期待ができます。
もちろん、本当は正しい食生活、生活習慣を身に着けてもらい、サプリメントに頼らなくても健康が維持できることが理想的です。
食べすぎは血糖値以外の部分でも問題が出ますからね。