日本人の肥満は病気になりやすい

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肥満

日本では生活習慣病の予防という観点から肥満にならないようにしましょうという取り組みを以前から行っています。

一方で、外国の方は若い頃は筋肉質でスラッとしている人が多い反面、中年以降はどんどん膨らんだように肥満体型になる方が多くいます。

テレビなどでみな外国人のおじさん、おばさんの印象はみんなそんな感じじゃないでしょうか。

実際のところ肥満と評価される人口は日本よりも多い先進国がほとんどです。

もちろん先進国は大体肥満を端とした病気の予防に同じように追われていますが、実は日本人ほど、少し太ったくらいで健康に害の出やすい民族はいないと言われています。

今回はこの点から

日本人の肥満が病気(特に糖尿病)に繋がりやすい理由を書いていきます。

日本人は糖尿病になり易い

アメリカではちょっと肥満なくらいでは血糖値に異常のない場合が多くあります。

ヨーロッパの国でもこの傾向があります。

一方の日本人はそこそこ肥満体型になると血糖値は高くなりがちです。

この差については人種で考えたり、農耕民族と狩猟民族の差だと言われたりしていますが。

基本的に日本人を含むモンゴロイド(黄色人種)は血糖値を下げる働きのあるインスリンの分泌量が少なかったり、インスリンが効果を発揮しにくかったりという特徴があるため、血糖値が高くなり易く、その結果として糖尿病になりやすいというところです。

やや乱暴に言ってしまうと

理由はどうあれ日本人が生活習慣病になりやすいのではないかという研究がいくつもされていることからも、肥満に対して注意をしていかないといけないことが垣間見られるという具合です。

アメリカ人は肥満でも病気になりにくい

一方のアメリカ人などは、インスリンをたくさん分泌することができることから、糖尿病にはなりにくいと言えます。

一方で、インスリンは余分な糖分を体脂肪に変える働きがあることから肥満になり易い側面もあります。

太りやすいが糖尿病などにはなりにくい。

このため、数年に1度くらいの割合で、太り過ぎて救急車を呼んでもベッドから起き上がれない、というか太り過ぎて家のドアを壊さないと出ていけない。

この手のニュースを見かけることになります。

そうはいっても個人差も大きい

ここまでは日本人は~アメリカ人は~と、すごく大きい枠で話をしていきましたが、もちろんアメリカ人でも、ちょっと太れば血糖値が上がる人もいますし、日本人で肥満体型でも血液検査に異常な所は見当たらない人もいます。

最終的には自分の体を知ることが重要になりますので、あくまでここまでの話は統計・平均の話ということで考えていただきたいと思います。

自分の体は体重や体脂肪がどのような状態になると血液検査を始め変化を見せるのかを知っておくのが重要です。

社会的な違いも考慮

日本は医療費の安い国です。

対してアメリカの医療費は高くなっています。

このため、日本の方が病気と疑われる際の受診率は高くなります。

アメリカは医療費が高いので、各自が予防に力を入れている反面、少しくらいでは病気に行かない層が日本よりも多くなります。(お金持ちなら気にせず通院するでしょうけど)

同じ条件で通院していないので、数字を客観的に比べての比較は実は難しい部分もあります。

ただ、インスリンの分泌や抵抗性(感受性)には一定の科学的な裏付けも多く出ているので、やはり日本人はアメリカ、欧米の人達よりは神経質になる必要はあります。

日本人の肥満は病気になり易い まとめ

気を付けてくださいと言ってみたり、過剰に反応しないように言ってみたりという内容になってしまいましたが。

血糖スパイクという言葉も広がってきたように、日本人は生活習慣病、とりわけ糖尿病とは上手く付き合っていかないといけない部分もあると個人的には考えています。

食事は欧米化してきていますが、日本人の体はまだまだそれに適応していない部分もありますから、食事について、今回の内容のような背景から少し気を付けてもらえればと思います。