カレーは日本でも大人気
カレーと言えば日本人の好きな献立ベスト3に入るほどの鉄板料理になります。
カレールーで簡単に作ることから、カレー粉とスパイスで手の込んだものにすることまで、自由度が高いことも特徴的です。
今回はカレーに入れることのできるスパイスの健康効果を挙げていきます。
カレールーだけで作る時にも使用できるものが多いので、味と効果からお気に入りを見つけてみてください。
カレー粉とカレールー・それぞれのスパイスについて
カレー粉は以下に紹介するスパイスをメーカーごとに選別し、混ぜ合わせたものです。
メーカーによって含まれるスパイスが異なります。
日本ではハウスの販売している赤い缶のカレー粉はシェアの80%を占めています。
カレールーはカレー粉と小麦粉にうまみ成分や油脂を加えたものです。
このため、カレールーだけでもスパイスの恩恵を受けることができます。
カレーのスパイス1:コリアンダー
コリアンダーが実はパクチーの実や種だと知った時は衝撃でした(パクチー嫌い)
でも、コリアンダーはあの独特の香りとは異なる香りなので個人的にはコリアンダーは好きという部類です。
カレーに入れる際にはその柑橘を思わせる香りを出すことが求められています。
コリアンダーは中国では漢方として薬用に使用されます。
その効果は
・炎症を緩和する
・気分を落ち着ける
・体内の毒素を排泄する
というものが期待されています、
カレーのスパイス2:ガラムマサラ
ガラムマサラはカレーを代表するスパイスです。
カレーに香りと温かさ(辛さ)を加えることを目的として加えます。
カレーのベースとして使用されるスパイスですね。
ちなみにガラムマサラは他のスパイスを熱で加工してできるスパイスで、実は単一の物ではありません。
主に加えられるものはシナモン・クローブ・ナツメグで、これだけの場合もあり、また他に何種類も加える場合もあります。
配合の比率などもの特に定義はないので、メーカーによってバランスも様々です。
カレーのスパイス3:クミン
セリ科の一年草の種子です。
香りと少しの辛味、ほろ苦さをもつことが特徴です。
カレーの香りと辛味を出す際に重宝されます。
インドやヨーロッパでは、風邪の予防・利尿作用・胃を守るという効果を持つと言われ、様々な料理に使用されています。
カレーのスパイス4:カルダモン
ショウガ科の多年草の種子を乾燥させたものになります。
上品な香りをカレーに与えてくれます。
この香りの上品さからスパイスの女王と言われています。
カルダモンは生薬として日本でも登録されていて、「小豆蒄」という名称になります。
胃を健康にする効果があります。
インドでは体力増強の効果があることからカレーに加えられていると言われます。
アーユルヴェーダの考え方でもカルダモンは重要だと言われます。
カレーのスパイス5:シナモン
上記の通り、ガラムマサラのベースになるスパイスとなっています。
シナモンの樹皮を剥がして乾燥させたもので、漢方としても広く使用され、漢方として使え割れる際の名称は桂皮(ケイヒ)となっています。
生薬としては、体を温める作用、発汗・発散作用があり、体を温める生薬として、風邪関連のものに多く含まれます。
こちらもカレーに使用する際には香りづけを目的に加えます。
カレーのスパイス6:クローブ
こちらもシナモン同様にガラムマサラのベースとなっているスパイスです。
フトモモ科の植物チョウジノキの開花前の花蕾を乾燥させたものになります。
カレーに香りを加えてくれます。
こちらも漢方に広く使用されています。
その時の名称は丁子、丁字(どちらもちょうじ)、丁香(ちょうこう)というようになります。
効果としては胃の状態を良くします。
カレーのスパイス7:ターメリック
ショウガ科ウコン属の多年草が原料となります。
カレーに香りと黄色い色を付けるために使用されます。
日本ではターメリックというよりもウコンという名称の方が分かりやすいですね。
ウコンにはクルクミンというポリフェノールが含まれます。
効果としては
消化不良の有効性が承認されていて、ほかに高脂血症やそう痒に有効性がすでに示されています。
今後はみんなが期待している二日酔い防止についての確実なデータが出るのを待っているところです。
カレーのスパイスで健康に まとめ
この他にも胡椒類や唐辛子類もここに加えることができるのですが、キリが無くなってしまうので、カレーに特化した上記のものに留めておきました。
基本的にカレーの辛さや体の温まる効果など、基本的に私たちがカレーから受けていると感じる恩恵はスパイスによるところが大きいという事の確認ができたと思います。
日本ではインドやヨーロッパほどスパイスやハーブなどを使用する機会がありません。
カレーはそんなスパイスの恩恵を一挙に受ける機会を作ってくれる料理とも言えます。
次にカレーを食べる際にはそんなことも考えながら食べていただければと思います。