コーンフレークの栄養素は得意なもので勝負している
漫才コンビのミルクボーイさんがM-1で披露したコーンフレークネタが秀逸でした。
コーンフレークについての知識がないとあそこまで面白くできないだというレベルでコーンフレークにとっての痛い所を突くことで、それを笑いに昇華させていました。
実際にこのネタの多くはみんなが薄々と感じていたことを前面に押し出したとも言えます。
それについてみんながまったく知らなければあんなに面白く感じないでしょう。
そこで、今回はネタとなった
・栄養の五角形は得意なところで勝負している
・実は牛乳の栄養に頼っている
この2点について簡単に説明していきます。
知っている人からすれば完全に蛇足ではありますが(笑)
コーンフレーク、栄養の五角形は得意なところで勝負している
これ、実は半分正解で半分間違いです。
実際には五角形ではなくて、もっと多くの頂点を持つグラフで表示している商品が圧倒的に多いのが事実です。
でも、お笑いでは分かりやすさを重視した方が良いので、表現的には良いと思います。
ここをいちいち説明していたら間が悪くなってしまいます。
では、栄養は得意なところで勝負しているのかというと、まぁ、その通りです。
実はコーンフレークのエネルギー(カロリー)はほぼ糖質です。
昨今では糖質の過剰な摂取を嫌う人が増えてきています。
そこに糖質が飛び抜けたグラフを表示すれば売り上げがどうなるか・・・・
このため、基本的には糖質がグラフに含まれません。
得意なものを表示するというより、短所を記載しないという方が正しいのかもしれません。
コーンフレーク自体の栄養価は低めです。
たんぱく質や脂質もほとんど含まず、ビタミン・ミネラルも通常の食材と比較して何か飛び抜けているわけではありません。
コーンフレーク、実は牛乳の栄養に頼っている
これは紛れもない事実です。
そもそもコーンフレークはトウモロコシを潰して薄く伸ばし焼き上げたものです。
トウモロコシが万能の食材でないことは分かりやすいと思います。
それなのになぜかコーンフレークになると栄養がある、なんて都合の良い話はもちろんないわけです。
昔はコーンフレークの栄養価と牛乳を加えた栄養価が記載されていました。
ところが、これだとほとんど牛乳の栄養に頼っていることが分かってしまう・・・・
そこでメーカーさんの新しい手法!
それは朝食が「トーストの場合」と「牛乳入りコーンフレーク場合」の栄養を比較したグラフを記載すること!
「そもそも素のコーンフレークだけの栄養表示を無くしてしまえば良いじゃない!」
という声が聞こえてきそうな全くユーザーフレンドリーではない斬新かつ残虐とも言える手法を使用してきています。
これ、現在のネタのバージョンアップに使えるんじゃないかというレベルです。
まとめ
ミルクボーイさんのコーンフレークネタがM-1で流れた後、コーンフレーク業界は彼らにシリアルをプレゼントしたり、売り上げが上がったりで喜んでいましたが、その裏側はこんな感じになっていますし、長期的にはマイナスな知名度になるかもしれません。