色と食事の関係性
色によって食欲が左右されることをご存知でしょうか?
基本的に暖色と言われる、赤やピンクなどは興奮する色とされていて、食欲を向上することが分かっています。
そして青や緑の寒色は冷静になる色として、食欲が減退してしまいます。
これを応用したのが飲食店の看板で、基本的に暖色を使用して作られています。
ファミリーレストランの看板は基本的に暖色が多いですね。
ですが、色と食欲の関連性についてはもちろんこれがすべてという訳ではありません。
例えば、補色と言われる赤と緑のように暖色と寒色も上手く合わせれば色が際立って、食欲を沸せてくれます。
寒色だから食欲減退と言い切ることもできない部分があります。
サイゼリアの看板は緑をメインにしながら文字は赤色でこの効果を上手く取り入れています。
色合いの妙は、例えば季節に関してもそうで、夏には寒色の方が涼しげで食べたい気分になります。
ガリガリ君はやっぱりソーダ味ですよね、というように。
冬は温かみを感じる暖色の食べ物が好まれます。
この辺りは気温と色から得られる情報の関係性によります。
あとは食品本来の色であるかどうかは非常に重要です、
イチゴが青だったら食欲沸かないと思いませんか?
これは寒色だからと言うよりも、元々青色の食べ物が自然には少ない(緑は多いですが)から、という不自然さにも由来していると思います。
そう考えると、茄子の紫とかも最初に食べた人はすごいな、と感じずにはいられませんが。
その道の専門家の重要性
色に関する話から少し広げていきます。
実際に僕が大量に食器を購入する時に
デザート用のガラスボウルで、水色、ピンク、透明なものの3種類があったので、
色選びに悩んでいたら、
食器業者さんから
「今は夏なので、青が売れるんですよ、涼しげだから」
「でも冬になると違う色にしておけば良かったと言われます」
「だからおススメは1年中問題なく使える透明なんです」ということ。
なるほど、食品の色もあるけれど、食器など目に見える範囲の色使いも気を付けないと
いけないんだと、この時に教えてもらいました。
専門家から見れば折れない箸は危ない箸
ちなみにこの食器屋さんは大ベテランで他にも知惠を借りていて。
どうしても箸を折って壊してしまうという人が施設に入ってくると分かった時に
「折れない箸はありますか? 韓国料理食べる時みたいなステンレスの」と無知な僕が無い知恵を絞って考えた意見を伝えたところ
「ステンレスだと確かに折れにくいんですが、実は折れない箸は凶器になることもありますし、実際にそういう事件も昔ありました。」
と言われてハッとしました。
折ろうと思ったのに折れなかったら、むしろイライラしてしまい、その暴力性は周囲に向かうとも限りません。
やはり頼りなるのは知識と経験のある人ですね。
その説明を職場でしたら、みんなすぐに納得してくれて、折れる箸を普通に使用することになりました。
確かに、施設外で箸を使うとなれば、折れる箸を使用するわけですから、そういう箸をきちんと使えるようにならないと意味はありません。
日常業務に追われているとこういった本来の目的から逸れた合理性を求めてしまう事があるので、冷静で正しい意見は本当に貴重です。
こういった専門家の知識を借りながら上手く仕事を回して行きましょう。
食事と色についてのまとめ
食欲は味や食感だけでなく
見た目 色・形
香り
音 肉を焼く音など
五感をフルに使って楽しむ部分があります。
この中で、最初の印象としてやはり見た目になると思うので、料理だけでなく、お皿などまで含めた色彩は非常に重要だと言えます。