ココナッツミルクについて
以前ココナッツオイルについては
中鎖脂肪酸が多いなどのメリットと共に紹介していますが、今回はややココナッツオイルには知名度で後れを取ってしまったココナッツミルクについて簡単に書いていきます。
ココナッツミルクとはどんなものか?
ココナッツミルクという名称を始めて耳にした時、個人的にはココナッツに穴を開けてストローでチューっと飲めば出てくるのではないかと考えていました。
それで飲めるのはココナッツミルクではなくてココナッツジュースと言われるものだと知った時は少し衝撃的でした。
ちなみにこのココナッツジュースは体液と組成が似ていることから、昔は船に乗る船員の点滴替わりに使用されることもあったそうです。
これはココナッツの内部はほぼ無菌の状態である事から衛生的であることも理由だそうです。
持ち運びや保管がラクチンというわけです。
そうなるとココナッツの外部の部分以外の安全性の高さは折り紙つきとも言えるでしょう。
ココナッツミルク作成法
では、どうやって水分を摂り出すのかというと
実際のココナッツミルクの作成(採取?)方法としては
すりおろしたココナッツの固形胚乳(果実のような白い部分)を水と一緒に煮込んでから裏漉して、目の粗いガーゼなどの布で絞って作る。
要するに、水分は後から足している分というわけです。
そこにココナッツの栄養成分を煮出すという感覚だと、分かりやすくなるでしょうか。
ココナッツミルクとココナッツオイルの共通点
ココナッツミルクの健康に良いと言われる部分は
実はココナッツオイルとそんなに変わらなかったりします。
理由としてはココナッツオイルもココナッツの固形胚乳から作るからです。
原料は一緒という訳ですね。
確認のため、ココナッツオイルのできる過程を調べてみましたが、いくつか作り方があるようで、単一ではなく、そこで品質の高さなどが変わってくるようです。
一切化学溶液等を使用しないものがエクストラバージンであったり、JAS規格のものになるので、ココナッツオイルはやはり価格だけでなく、品質に注意が必要だと感じます。
ココナッツミルクの健康成分
様々な健康成分が含まれていますが、特徴的なのはラウリン酸です。
このラウリン酸は消化吸収が早く、エネルギーとして利用されやすいことが特徴です。
ココナッツオイルでも健康成分として名を上げたラウリン酸は糖質の代わりに脂質を利用してエネルギーを作るという
まさに糖質制限食の救世主的存在!
糖質を控えてラウリン酸を摂取すると、脂肪をエネルギー源に切り替えてくれるスイッチ役を果たしてくれます。
そして美容効果ですね、顔パックなども有名です。
ビタミン・ミネラルも色々な種類を含んでいますので、間違いなく健康的な食品と言えるでしょう。
ココナッツミルク購入時に気を付けるべき点
・ココナッツといえども、アレルギーの可能性があります。
特に顔に塗る場合には、目立たない場所(腕や足が良いかと)に少し塗って、赤くならないか、腫れないかなど、事前にチェックしてみて下さい。
・健康のために摂取する・あるいは体などに塗る場合は品質や成分表示をしっかりと確認!
ココナッツミルクと一言で言っても、ココナッツミルクのみのものもあれば、飲みやすいように砂糖が足されていたり、他の混ぜ物があって乳化剤なども入れていたり・・・
健康のために飲むものであれば、やはり不要なものは添加されていない方が良いですし、特に体に塗ってみようなどという場合には、余計なものが入っていないことは前提になると考えてもらった方が安全です。
顔に砂糖は塗りたくないですよね・・むしろ水分を奪われるんじゃないでしょうか?
・体に良いと言って飲み過ぎない
もちろんカロリーはあります。
そしていかにラウリン酸とは言っても、糖質をがぶがぶ摂取されてしまえば、余分な糖は体脂肪へと変換されてしまいます。
そういう点でも砂糖が含まれているのかなど、自分に合ったものを選んで購入して下さい。
もちろん美味しさが正義であれば、美味しさだけで選んでもOKです。
果糖ブドウ糖溶液の入ったジュースと置き換えるだけで、健康的になれるでしょう。(もちろんカロリーは気にして下さい)
ラウリン酸の働きを最大限に得るのであれば糖質は減らさないといけません。
うまくバランスを取ることが大切です。
ココナッツミルクについてのまとめ
今回は栄養成分について細かくは敢えて書きませんでした。
確かにビタミンなども色々入っていますが。
それはどれかが特筆して多く含まれているのではないという点と、
ココナッツミルクを買う際に気を付けるべき点について少し書きたくて、細かい栄養成分まで拾い上げていたら、長くなり過ぎてしまうことからです。
とりあえず、健康になることと同じかそれ以上に不健康にならない為の情報提供はできたのではないかと考えています。
おまけ
ココナッツミルクは東南アジアではごく一般的に料理に使用されています。
経済的に成長してきている現在でも太っている人が少な目である現状を見ると、健康効果(特にダイエット)の遠回しな証明とも言えますね