どうして日本人はカルシウム不足になるのか、原因と理由

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どうして日本人はカルシウム不足なのか

日本人に不足していると言われて久しいカルシウム

飽食の時代と呼ばれ、

食べるものはいくらでも選べるというのに、どうして足りないのか

少しまとめていきます。

なぜカルシウムが足りないのか

カルシウムは補給源が少ない

魚、葉物野菜、乳・乳製品このあたりがメインですが。

魚も種類によりますし、それ以外の項目についてもそれほど大量に摂取する物でもない、というか、気を付けなければそれほど摂取しないというのが実際の所だと思います。

乳製品は体質的に受け付けない人がいる

特に牛乳の話になりますが、乳糖不耐症という、牛乳に含まれるに乳糖を分解する酵素を持たない事で、乳糖を摂取するとお腹を壊してしまう人がいます。

結構な割合でいますね。

うちの子供は「お腹は壊さないけど、味が嫌い、給食で出たら問題なく飲める」と言い張る困ったチャンですが・・・

牛乳はカルシウムとマグネシウムが吸収しやすい割合で含まれているので、カルシウム源としては優秀なのですが、こういった背景で飲めない人も少なくありません。

ヨーグルトだと大丈夫な場合がほとんどなので、ヨーグルトに頼るという方法もあります。

マクロビなどの観点から牛乳・乳製品は摂取しない人もいる

特にアメリカでは白い食品に対する嫌悪感が強い傾向があると思います。

白砂糖・白米・白いパン・精製されたもの・乳製品

確かに白い糖質に関しては個人的にも現代人は摂取量が多すぎるので、そういう意味では不要だとは思いますが、こういった知識は行き過ぎると、その食品自体を「害」というように思い込むふしがあるので、そうなるとそういった食品しか選べない環境に置かれた際のストレスが半端ではないことから、あまり思いつめ過ぎないことが健康の秘訣かな?と最近は思う様になりました。

友人がマクロビを初めて、「白米食べている人が信じられない」となって、随分と痩せましたが、ストイック過ぎて食事に神経質になってしまい、食事が楽しみではなくて修業の一環のようになっていました。

本来マクロビって陰陽のようにバランスの概念だったと思うのですが、究極を求め得ると、この友人のように本来の概念を超越(脱線?)してしまうのかもしれません。

ちなみに反動からか、すでにマクロビは終了した模様(笑)

カルシウムは必要量が多い

ミネラルの中では600mgと1日の必要量が多いことも原因のひとつです。

補給しやすい訳ではないカルシウムを、多く必要としているというアンバランス感が不足を招いています

体外に排出されてしまう

過剰に摂取したリンは体外へ排出されるのですが、リンはカルシウムと非常に結びつきやすいので、排出される時にはリン酸カルシウムとなって出ていきます。

このように体外へ出ていく分も考慮すると、摂取量・必要量は必然的に増えていきます。

リンはスナック菓子や加工品に多く含まれるので、食べ過ぎには注意が必要です。

最近はカップラーメンがこの対策として、カルシウムを添加していますね。

リンが多い分を賄おうという作戦です。

日本人のカルシウム不足についてのまとめ

こういった様々な理由からカルシウムは不足しやすくなっています。

そのため、サプリメントなども種類が他のミネラルよりも多く販売されていますし、アメリカなどでは、サプリメントでカルシウムを補う事を推奨している食事バランス指針も出ていたりします。

今後はサプリメントに頼る方に流れていくのか、食品から有効に補充できるようになるのかまだ分かりませんが、カルシウムの動向には注目したいところです。

おまけ

以前カルシウムパラドックスの記事で書きましたが。

>>【カルシウムパラドックス】牛乳は身体に良いのか、悪いのか

北欧の乳製品をたくさん摂取している国でも骨折が多い、骨密度がそんなに高い訳でもないという点と乳糖不耐症の点から、牛乳摂取の是非については両面からの意見があります。

一方でWHO(世界保健機関)などでは、牛乳はカルシウムの補給源として有用であることを公式に発表しています。

これは日本の厚生労働省なども同様です。

WHOは北欧の人達に大腿骨骨折が多いという問題点について、背の高い人が多い人種であり、必然的に大腿骨も長くなる為、負荷がかかると折れやすいという見解を示していましたが、これはなんとも弱い説明ですね。

こういった微妙さがあって、今でも牛乳の摂取については両方の意見が残る事になっています。

ちなみにサッカードイツのドルトムントというチームでは、各家庭にどんな食事をするべきか、資料を配布しているのですが、その内容でも、子供のうちは乳製品を摂取することが記載されていますが、高校年代以上(たしか)では、牛乳は摂取しないようにとされています。

以前ドイツ語でも良いから(読めないけど)日本で手に入らないか探してみたのですが、無理でした・・・

案外、牛乳の是非はこれからもダブルスタンダードのままなのかもしれないですね。

カルシウムのサプリメントは日進月歩です。
今気になっているのは下記の子供向け商品なんですが、カルシウム含量は大人用と同様か多いくらいで、子供用だからかかなり色々な面で気を使っています。


他の栄養素もかなり含まれているので、マルチビタミン変わりに使えるレベルの商品です。

きちんとカルシウムの含有量が情報ページに記載されていることも◎です。