狂牛病 正式名称 牛海綿体脳症(BSE)について
以前、狂牛病騒ぎが巻き起こった記憶のある方もいるのではないでしょうか?
僕も当時給食施設で献立を立案して、実際に調理をするという業務を行っていたので、完全に巻き込まれた1人です。
当時は狂牛病になると脳がスポンジ状にスカスカになるなど、恐ろしい言葉が飛び交い、ちょっとした混乱が巻き起こりました。
そんな狂牛病を最近はめっきり耳にしなくなったのはどうしてかを簡単に書いていきます。
狂牛病の現在地
実は狂牛病に関しては、すでにマスコミやテレビニュースが騒がないように、危険性はほとんどありません。
そのそも、
牛の餌に肉骨粉を使用した際にリスキーであること。
危険部位を避けて食用とすることでリスク回避が出来ることが分かってからは、早急に対策が進み、それほど騒がなくなりました。
少し昔の事なので記憶があいまいになりがちですが、確かに牛肉がリスキーであるといった話はしばらく聞きましたが、人間が狂牛病の牛を食べたことで起こるクロイツフェルト・ヤコブ病は日本では1件が報告されただけ(しかも外国で発症したと考えられている)で収束しています。
期間的にも大騒ぎしたのは短い期間でした。
大騒ぎをしましたが、対応が早く、それほど被害を出さずに済みました。
クロイツフェルト・ヤコブ病とは
アルツハイマーと間違って診断されることがあります。
脳の委縮などが起こし、歩行困難や視力障害・軽い認知症のような症状が確認されています。
これは狂牛病由来ではないものもあります。
ほとんどが異常たんぱく質に関わるものですが、中には原因不明のものもあるので、なかなか一概には言えない部分があります。
なぜ今更狂牛病問題を取り上げたのか?
実は狂牛病騒ぎの時にいた施設に先日応援という形で厨房に立ちました。
若い頃にいた施設なのでいくつかの昔話(武勇伝??)が残っているのですが、久しぶりに行ってみると。
「ぽちおさんがいた時には牛肉を一切出さなかったそうですが、豚肉嫌いな方への嫌がらせですか?」という話が出ました・・・
狂牛病問題で騒いでたから自粛したんだよ!
しかも独自判断じゃなくて、法人判断だからね!
人の噂も七十五日と言いながら、何年前の話が残っていることか・・・
人の噂とは怖い物です。
確かにその施設で食事をする人で、豚肉嫌いだから牛肉を使って欲しいと言ってくる方がいたのは確かなのですが、そういう方向に話がねじ曲がっていくとは(笑)
確かに狂牛病という知識のない若い世代からすると、
「牛肉を使用しない」ということの意味はさっぱりですからね。
ぽちおの時には牛肉が提供されなかったとだけ聞くと、
牛肉は高いからケチって使用しなかったなど、良くない方向に話が進んでしまうことが多くなるようです。
ここで狂牛病という知識がないのにも関わらず
きっとぽちおさんは牛肉に訪れた未知の病気を回避するために牛肉を使わなかったのではないか?
なんて分かったら、天才か中二病かのどちらかで間違いないでしょう。
最終的に
うちの法人では、
各栄養士の判断で牛肉の使用を可能とする。
といった、何とも無責任な牛肉使用を可能とする宣言が出されて今日に至ります。
一般的にも狂牛病は忘れ去られた病気のひとつになった気がしていますが。
中には、いまだに狂牛病の恐怖から牛肉を避けている人がいるかしれません。
そういった方に、国や報道機関はきちっと安全宣言しても良いのではないかと思うのですが、そういうことって難しいのでしょうか??
今のところ国で出している情報はこんなところです↓
参考HP 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/bse/index.html